高校生物
5分で解ける!細胞の構造:ミトコンドリアと葉緑体に関する問題
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練習の解説授業
ミトコンドリアと葉緑体の構造と働きを確認しよう
真核細胞の中で、二重膜の構造をとっている構造体は、核膜・ミトコンドリア・葉緑体の3つです。
よって、答えは、二重膜となります。
ミトコンドリアは、外膜と内膜からなり、内膜には突起したクリステがあります。
さらにその内側の部分を、マトリクスといいます。
一方、葉緑体もミトコンドリアと同様に二重膜構造をしています。
内側には、チラコイドという膜構造体があり、その集合体をグラナ構造といいます。
そして、チラコイドとグラナ構造以外の部分をストロマといいます。
マトリクスとストロマ、それぞれの名称を混同しないように気をつけましょう。
ミトコンドリアの働きは、酸素を使って有機物を分解し、水と二酸化炭素を生成する、というものです。
その分解の過程で、ATPを合成することが特徴です。
このような過程でミトコンドリアがATPを合成することを、呼吸といいます。
よって、答えは、呼吸となります。
なお、呼吸とは、細胞レベルではATPを合成することを指しています。
それに対して、個体レベルの呼吸とは、酸素を取り込んで二酸化炭素を出すことを指します。
細胞レベルと個体レベルで意味が変わって来るので、注意しましょう。
葉緑体の働きは、二酸化炭素と水から有機物と酸素を生成する、というものです。
その過程で光エネルギーを利用することが特徴です。
このような過程で葉緑体が有機物を作ることを、光合成といいます。
光合成は特に、葉緑体をもつ植物で見られる働きです。
植物は、光合成によって作った有機物を、ミトコンドリアへ渡します。
そしてミトコンドリアで呼吸を行うことによって、生きるために必要なATPを作ることができます。
植物の場合は、光合成をして呼吸をするということを意識して、復習しておきましょう。
ミトコンドリアと葉緑体はどちらも、細胞膜や核膜と同じく、リン脂質の膜でできています。
さらに、核膜と同じ2枚の膜からできています。
このような構造を、二重膜構造といいます。