高校生物
5分でわかる!中心体の働き
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この動画の要点まとめ
ポイント
中心体の働き
これでわかる!
ポイントの解説授業
続いて、中心体の働きについて考えていきます。
細胞分裂の様子に注目しましょう。
中心体は、紡錘糸形成の起点
下の図は細胞分裂の中期と後期の様子です。
それぞれの図の上方と下方に描かれた、太いL字型の構造体が中心体です。
また図の中央に並んでいる構造体は、染色体です。
まずは、分裂期中期の図を見てください。
中心体から染色体に向かってなにかが伸びていますね。
これは、中心体から伸びた微小管です。
細胞分裂時に中心体から伸びる微小管のことを、特に紡錘糸といいます。
つまり、中心体は、紡錘糸形成の起点なのです。
紡錘体=中心体+紡錘糸+染色体
染色体のうち、紡錘糸と結合した部分を、動原体といいます。
中心体から伸びた紡錘糸が、並んだ染色体の動原体と結合して、ラグビーボールのような形をとっていますね。
この形全体のことを、紡錘体といいます。
紡錘体=中心体+紡錘糸+染色体 と覚えておくとよいでしょう。
中心体は染色体を分離し、新たな細胞ができる
最後に、分裂期中期の図と後期の図を比べて見てください。
上下の中心体から伸ばされた紡錘糸は、染色体と結合した瞬間に短くなります。
そして染色体を、まるで割り箸が割れるように2つに分離させて、それぞれの中心体のもとへ引っ張るわけです。
染色体が引っ張られた先では、また新しい細胞が作られ、分離された染色体が取り込まれていきます。
このように、中心体は細胞分裂において、紡錘糸によって染色体を分離します。
細胞分裂において非常に大切な役割を担っていることになりますね。
みなさんは、中心体の構造について学習してきました。
ポイントは、中心体が微小管でできているという点でしたね。