高校生物
5分で解ける!細胞(テスト1、第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習3
解説
これでわかる!
問題の解説授業
タンパク質の合成から分泌までの流れ
タンパク質にかかわるのは、リボソーム・小胞体・ゴルジ体
問題の図を読み取って、それぞれの構造体の名前を考えていきましょう。
図の左にある構造体Aは、雪だるまのような形をしていますね。
構造体Aを、リボソームといいます
リボソームはタンパク質合成の場であり、mRNAが結合することでタンパク質が合成されます。
リボソームの下方に伸びている、構造体Bに注目しましょう。
構造体Bは、リボソームで合成されたタンパク質を取り込んで輸送しています。
タンパク質の輸送に関する構造体といえば、小胞体ですね。
小胞体によって運ばれたタンパク質が行き着く先が、構造体Cです。
構造体Cは、小胞の中に含んだタンパク質を細胞外に分泌しています。
構造体Cを、ゴルジ体といいます。
小胞体とゴルジ体は、動物と植物どちらにも含まれているので、覚えておきましょう。
リボソームはどんな細胞でも観察される
構造体Aであるリボソームは、タンパク質合成の場でしたね。
真核細胞は、リボソームをもち、タンパク質合成を行います。
一方、原核細胞はどうでしょうか?
原核細胞からなる原核生物の場合も、生理機能を維持するために、タンパク質が必要となります。
つまり、原核細胞もタンパク質合成を行っているのです。
以上より、リボソームは原核生物と真核生物の両方で観察されることになります。
ゴルジ体はタンパク質を濃縮・分泌
構造体Cであるゴルジ体には、小胞体から送られてきたタンパク質を細胞外に分泌する働きがありました。
しかし、送られてきたタンパク質を、そのまま細胞外に出すわけではありません。
ゴルジ体は、タンパク質を徐々に濃縮しながら輸送していきます。
ゴルジ体には、タンパク質の分泌の他に、濃縮という働きがあるのです。
今回の問題は、タンパク質の合成から分泌までの流れに関連するものです。