高校生物
5分でわかる!受動輸送
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この動画の要点まとめ
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受動輸送
これでわかる!
ポイントの解説授業
受動輸送にはエネルギーが不要
細胞膜の主成分であるリン脂質は疎水性をもつ脂肪酸を含むため、細胞内外に存在する溶質は、簡単に細胞膜を通過することができません。
そこで、物質が細胞膜を通過するには、下の細胞膜の模式図の中央に描かれたような膜タンパク質を介す必要がありました。
このように、高濃度の方から低濃度の方に物質を輸送することを、受動輸送というのでしたね。
ちなみに、これとは逆に、低濃度の方から高濃度の方に物質を輸送することを、能動輸送といいます。
さて、このような輸送が起こるしくみを考えてみましょう。
物質は、高濃度の状態のものと低濃度の状態のものが隣り合うと、自動的に均一になろうとする性質があります。
これを、拡散といいます。
膜タンパク質がなかったとしても、物質は高濃度の方から低濃度の方へと移動し、均一化しようとするわけです。
つまり、受動輸送は、物質そのものがもっている性質を利用した輸送と考えることができます。
受動輸送はエネルギーを必要としない、という点が特徴です。
みなさんは、細胞膜を通じた物質の輸送について学習してきました。
今回は、物質輸送のうち受動輸送について、詳しく見ていきましょう。
まずは、受動輸送についてのおさらいです。