高校生物
5分で解ける!受動輸送(1)に関する問題
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練習の解説授業
イオンチャネルとキャリアの性質をおさえよう
しかし、そもそも物質には膜タンパク質を介さなくても、高濃度のものと低濃度のものが隣り合うと、均一化しようとする性質があります。
これを拡散といいます。
つまり、受動輸送は、物質そのものがもつ性質を利用した輸送ということになります。
物質は膜タンパク質を介して勝手に移動ができるので、受動輸送にはエネルギーは必要ないのです。
受動輸送を担う膜タンパク質は、どんな物質でも輸送できるわけではありません。
輸送できる物質が、膜タンパク質ごとに決められています。
イオンを受動輸送する膜タンパク質を、イオンチャネルといいます。
また、ナトリウムイオンだけを輸送するイオンチャネルを、ナトリウムイオンチャネルといいます。
グルコースやアミノ酸は、イオンに比べて大きい分子です。
そのため、イオンチャネルを透過することができません。
そこで、グルコースやアミノ酸は、構造変化を伴う膜タンパク質によって輸送されます。
このような膜タンパク質を、キャリアといいます。
今回は、受動輸送について学習してきました。
受動輸送とは、細胞内外の物質を高濃度から低濃度へ、膜タンパク質を介して輸送することを指します。