5分でわかる!エキソサイトーシス
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この動画の要点まとめ
ポイント
エキソサイトーシス⇒大きい物質を細胞の内から外へ
大きい物質が、細胞の内から外へ移動する様子を見ていきましょう。
次の図を見てください。
これは、細胞の内外の様子を簡単に表したものです。
図の下部は細胞の内側、上部は細胞の外側です。
それらを仕切るように、ゆるくカーブした太線が引かれていますね。
これは細胞膜です。
図で細胞内に描かれている3つの円形は、サイズの大きい物質です。
3つの大きい物質が円で囲まれていますね。
これはリン脂質でできた膜です。
細胞内に存在する大きい物質は、基本的に細胞内で合成されたものです。
そして、細胞内で合成された大きい物質は、リン脂質でできた膜で包まれて存在しています。
例えば、細胞内で合成されたタンパク質について考えてみてください。
合成されたタンパク質は、まずゴルジ体へ運ばれ、濃縮されます。
それからタンパク質は、ゴルジ小胞というリン脂質でできたカプセルのようなものに入れられましたね。
大きい物質は、どのように細胞膜を透過するのでしょうか。
まず、大きい物質は細胞の細胞膜へと近づいていきます。
次の図を見てください。
細胞膜が変形したことが分かりますか?
大きい物質を包んでいる膜は、リン脂質でできていました。
これは、細胞膜と同じ成分です。
なので、大きい物質を包むリン脂質の膜は、細胞膜と結合すると一体化していきます。
次の図を見てください。
大きい物質が、完全に細胞外へ出て行きましたね。
このように、サイズの大きい物質は、自身を包んでいた膜が細胞膜と一体化することで、分泌されるのです。
このような現象を、エキソサイトーシスといいます。
大きい物質を、細胞の外側に分泌する働きというような意味です。
日本語では、開口分泌ともいいます。
エキソサイトーシスの例としては、ホルモン産生細胞によるホルモンの分泌があげられます。
ホルモンには、成長ホルモンやインスリンなど、様々な種類があります。
ホルモンがその機能を発揮するためには、血中へと分泌される必要があります。
上で説明したようなタンパク質のエキソサイトーシスは、ホルモンの分泌と深く関係しているのですね。
チャネルやポンプのような膜タンパク質では輸送できないような、大きい物質の輸送に注目します。
前回は、細胞内に取り込む作用であるエンドサイトーシス(食飲作用) について紹介しました。
今回は、その逆の働きを見ていきましょう。