5分で解ける!細胞(テスト2、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
大きい物質を外から内へ⇒エンドサイトーシス
ある程度小さい物質であれば、細胞膜上にある膜タンパク質を介して細胞の内外を移動することができます。
しかし、膜タンパク質を通過できないほどの大きな物質は、どのように細胞膜を透過するのでしょうか?
大きい物質だとしても、リン脂質でできた小胞に包まれることで、細胞の内外を移動することができます。
大きな物質を小胞に包んで、細胞内に取り込む現象をエンドサイトーシスといいます。
よって答えは、×です。
エキソサイトーシスは、小胞に包まれた大きな物質を細胞外に出すことです。
間違えないように注意しましょう。
物質を高濃度から低濃度へ輸送⇒受動輸送
溶液に溶けている物質を溶質といいます。
生体に最も多く含まれている構成成分は水です。
よって、生体は水を溶媒として様々な物質を溶かしています。
溶液は、濃度の異なる溶液が混ざり合うと、均一の濃度になろうとする性質があります。
これを、拡散といいます。
溶質は、濃いほうから薄いほうへと自然に移動していきます。
「濃度勾配に従った輸送」とは、この拡散という性質をそのまま利用した輸送のことです。
つまり、物質が高濃度のほうから低濃度のほうへ移動する輸送を意味します。
そのような輸送を、受動輸送といいます。
よって答えは、×です。
それに対して、能動輸送とは、溶液がもつ拡散という性質に逆らった輸送のことです。
膜タンパク質は輸送できる物質が決まっている!
物質は、細胞膜の膜タンパク質を介して、細胞の内外を移動することができます。
しかし、膜タンパク質は何でも自由に物質を輸送できるわけではありません。
膜タンパク質ごとに、輸送できる物質が決まっています。
このような性質を、選択的透過性といいます。
よって答えは、〇です。
水分子は低浸透圧から高浸透圧へ移動する
濃度の異なる2つの水溶液が混ざり合う場合を考えてみましょう。
2つの水溶液が混ざり合うと、均一の濃度になろうとします。
その際、溶質は濃いほうから薄いほうへ移動していきます。
しかし、水溶液が混ざり合うときに移動するのは溶質だけではありません。
溶媒である水も移動しているのです。
水は、薄いほうから濃いほうへ移動していきます。
溶質と溶媒は、それぞれ反対方向に動くということですね。
「高浸透圧」とは高濃度の状態であると考えてください。
濃度の異なる溶液が混ざり合った場合、水分子は高浸透圧のほうから低浸透圧のほうへ移動するでしょうか?
すると、余計に濃度差が開いてしまいますよね。
よって答えは、×です。
水分子は、高濃度のほうから低濃度のほうへ、高浸透圧から低浸透圧へ、移動していきます。
高浸透圧の溶液は、自分のほうに水分子を引っ張ってくるようにふるまうのですね。
細胞の細胞膜は、リン脂質と膜タンパク質で構成されています。
物質は基本的に、細胞膜のリン脂質の部分を透過することができません。
これは、リン脂質に含まれる脂肪酸が、疎水性をもっているためです。