高校生物
5分で解ける!タンパク質の構造に関する問題
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練習の解説授業
タンパク質の構造が複雑になっていく過程をおさえよう
二次構造は、鎖状のポリペプチドが折れ曲がった構造をしています。
これは、複数のポリペプチドが近接した状態ですね。
ペプチド結合の間では、ある結合が生じているのです。
この結合は水素結合といい、ペプチド結合中のO(酸素原子)とH(水素原子)が結合しています。
水素結合によりペプチド結合同士が結合することで、ポリペプチドは立体構造をつくります。
二次構造の例としては、らせん状のαヘリックスや、ジグザグ状のβシートがあります。
三次構造は、二次構造が大きく折れ曲がった構造をしています。
これは、あるアミノ酸同士が S-S結合(ジスルフィド結合) という強い結合をしているからです。
そのアミノ酸はシステインといい、硫黄原子を含んだ構造をしている特徴があります。
S-S結合により、二次構造は大きく折れ曲がり、より複雑な立体構造になるのですね。
三次構造が分子間力によって集まった全体の立体構造を、四次構造といいます。
四次構造をとったタンパク質の代表例は、ヘモグロビンです。
ヘモグロビンは、赤血球の中で酸素と結合し、酸素を全身に運搬する働きをしています。
アミノ酸がペプチド結合によって連結していくと、まずは鎖状の一次構造になります。
このように、多数のアミノ酸がつながったものを、ポリペプチドといいます。