5分でわかる!タンパク質の立体構造
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この動画の要点まとめ
ポイント
酵素は、生体内で触媒として働いています。
触媒とは、化学反応を促進させる物質のことです。
酵素は、生体内で行われている化学反応に深く関わっているということですね。
酵素は基質に結合して化学反応を促進する
次の図を見てください。
これは、酵素の働きを簡単に表したものです。
中央に描かれた構造物が、酵素です。
その左に、3つの異なる構造物が描かれていますね。
これは基質です。
基質は、酵素による化学反応によって変化を受ける物質です。
基質は、化学反応によって別の物質へと変わります。
その化学反応を引き起こしているのが酵素なのです。
酵素が基質の化学反応を促進する場合、酵素は基質から離れたところから働くわけではありません。
酵素は一度、基質に結合することで、化学反応を促進させるのです。
図では、酵素の一部がとがっていますね。
これが、基質と結合する部分です。
基質と結合する酵素の部位を、活性部位といいます。
酵素は特定の基質にのみ作用する⇒基質特異性
酵素は、どれでも好きな基質に結合できるわけではありません。
それぞれの酵素には、結合できる基質が決まっているのです。
図に描かれている3つの異なる基質に注目してください。
どれも、部分的に欠けたような形をしていますね。
図中の酵素の活性部位は、どの基質に結合することができると思いますか?
答えは、一番上に描かれた基質です。
基質の一部がくぼんでおり、酵素の活性部位とぴったり一致しますね。
酵素は、どの基質にも結合できるわけではなく、特定の基質にのみ結合することができるのです。
この性質を、酵素の基質特異性といいます。
また、活性部位が基質に結合した様子が、図の右に描かれていますね。
酵素と基質が結合したこの状態を、酵素基質複合体といいます。
酵素が基質に結合すると、基質は化学反応を起こします。
図では、基質がバラバラに分解されて、別の物質になっている様子が描かれていますね。
酵素が化学反応を促進することで、反応時間が短くなるというのが特徴です。
また、化学反応によって新しく生成した物質を生成物といいます。
このように、酵素は基質の化学反応を促す生体触媒としての働きをしています。
ただし、酵素は反応の前後で全く変化しないのです。
あわせて覚えておきましょう。
働きをもつタンパク質のうち、今回は酵素に関して見ていきましょう。