高校生物
5分で解ける!酵素反応速度に関する問題
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解説
これでわかる!
練習の解説授業
酵素反応速度と基質濃度の関係をおさえよう
グラフについて見てみましょう。
縦軸は酵素反応速度、横軸は基質濃度を表しています。
酵素反応速度とは、単位時間あたりに生成した生成物量を表していました。
酵素は基質と結合し、酵素基質複合体を経て、生成物を生成しています。
(1)の「酵素量が十分である時」とは、基質の量よりも酵素の量の方が十分に多いことを意味しています。
よって、基質濃度が増加すると、それにともなって生成する生成物量も増加します。
つまり、酵素反応速度が増加するということです。
グラフの左側を見てください。
基質濃度が増加すると、それにともなって酵素反応速度も増加していますね。
このとき、酵素反応速度は基質濃度と比例の関係にあります。
(2)の「基質濃度が十分である時」とは、酵素量以上に基質が含まれていることを意味しています。
これは、基質濃度が増加しても、化学反応を促進する酵素が足りない状態です。
つまり、生成する生成物量は変化せず、酵素反応速度も変化しません。
グラフの右側を見てください。
基質濃度が増加しても、酵素反応速度は変化していませんね。
このとき、酵素反応速度は一定となっています。
この実験は、最適温度、最適pH下で行われています。
つまり、酵素の活性が最も高い条件で行われた反応だということです。