タンパク質には、様々な働きや機能がありましたね。
今回は、タンパク質からできているホルモンについて見ていきましょう。

みなさんは、ホルモンという言葉を聞いたことがあるでしょうか？
ホルモンは、私たちの体内の様々な反応に関与する重要な物質です。
ホルモンについて考えるとき、最初に注目するのは、視床下部や副腎などに見られる内分泌腺です。

これは内分泌腺の模式図です。
内分泌腺は、腺細胞とよばれるものが集まったつくりになっています。
腺細胞はホルモンをつくり、血中へ放出することで、特定の細胞へと運ばれます。
このとき、ホルモンが運ばれる細胞を標的細胞といいます。
ホルモンが標的細胞に受容されると、ホルモンの働きが発揮され、細胞は生理活性を示すのです。

以上のように、ホルモンは血液中に分泌されて、標的器官に作用する生理活性物質です。
ちなみに、このように物質が血液中に分泌されることを、内分泌といいます。

ホルモンがどのようなメカニズムで細胞にはたらくのか、次のポイントで詳しく見ていきましょう。