高校生物
5分でわかる!自己と非自己
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この動画の要点まとめ
ポイント
自己と非自己
これでわかる!
ポイントの解説授業
免疫によって抗原を排除する
免疫とは、本来は自分の体内に存在しない異物が体内に侵入してきたときに、その異物を排除する仕組みです。
異物を排除する細胞のことを、免疫細胞といいます。
ただし、「異物」を認識するためには、「自分の体と同じもの」と「それ以外のもの」を区別する必要があります。
このとき、自分の体と同じものは自己、異なるものは非自己といいます。
特に、体外から侵入してきた非自己は抗原とよばれます。
幼児期までに自己・非自己が確立
自己と非自己とはいいますが、この区別は一体いつ決定されるのでしょうか?
例えば、下の図のような胎児や生まれたばかりのとき、自己と非自己は決定されているのでしょうか?
実は、生まれてからしばらくは、まだ自己と非自己が決定していないのです。
ヒトの場合、生まれてから1、2年経った幼児期までに自己と非自己が確立します。
自己と非自己が確立すると、体内の免疫細胞は非自己に対して攻撃をするようになるのです。
免疫には、タンパク質がかかわっている
自己・非自己を認識する働きをしているのはタンパク質です。
免疫細胞は、受容体というタンパク質をもっており、そのタンパク質で自己と非自己の構造を認識しています。
免疫細胞は、自己と非自己を認識したうえで、非自己のみを攻撃するのです。
さらに、自己や非自己が免疫細胞の受容体に認識される部分も、タンパク質でできています。
やはり、免疫にもタンパク質がかかわっていることがわかりますね。
今回は、免疫に関するタンパク質を見ていきましょう。