高校生物
5分でわかる!密着結合
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この動画の要点まとめ
ポイント
密着結合
これでわかる!
ポイントの解説授業
私たちヒトも含めて、多細胞生物は、1個体の中に複数の細胞をもっています。
しかし、個体のもつ細胞はただ単に寄り集まっているわけではありません。
細胞どうしがしっかりと結合しているのです。
細胞どうしの結合や、細胞と細胞外マトリクスとの結合を、細胞接着といいます。
クローディンが細胞の表面どうしを密着
細胞接着の1つに、密着結合があります。
隣り合う細胞どうしを隙間なく密着させる細胞接着の構造のことです。
上の隣り合っている2つの細胞の間に、白くて丸い構造物がいくつか挟まれていますね。
これは、クローディンというタンパク質です。
クローディンは、細胞膜と細胞膜をくっつける働きをしています。
クローディンの働きによって、細胞の表面どうしは密着することができるのです。
また、クローディンは、物質が細胞と細胞の間の隙間をすり抜けようとするのを防ぎます。
具体的にどういうことか、小腸を例に考えてみましょう。
小腸は、栄養分を吸収している器官ですね。
もし、小腸の細胞の密着結合がゆるかったらどうなると思いますか?
食べ物の栄養分が小腸から漏れてしまったり、体の中の成分が小腸の中に入り込んでしまったりします。
密着結合は、細胞と細胞の隙間を埋めるセメントのような役割を果たしているのですね。
細胞接着には、密着結合の他にもいくつか種類があります。
次のポイントで、密着結合以外の細胞接着とそれにかかわるタンパク質を紹介していきましょう。
今回は、細胞接着にかかわるタンパク質を見ていきましょう。