5分でわかる!固定結合
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この動画の要点まとめ
ポイント
固定結合は、細胞を細胞骨格ごとしっかりと固定
2つの細胞の中に、レールのようなものが張り巡らされているのが分かりますか?
これは細胞骨格です。
固定結合にかかわるタンパク質は、ただ単に細胞や細胞外マトリクスと結合するのではありません。
固定結合は、細胞を細胞骨格ごとしっかりと固定する結合なのです。
カドヘリン⇒細胞どうしを結合
固定結合にはどのようなタンパク質が関わっているのでしょうか。
まず、細胞と細胞を結合するタンパク質をカドヘリンといいます。
図で、細胞と細胞の隙間に描かれている4つの構造体がありますね。
これがカドヘリンです。
固定結合は、細胞を細胞骨格ごと固定する結合であると説明しました。
図の細胞の中を見ると、レールのように張り巡らされた細胞骨格が描かれていますね。
ゆるやかな曲線で表された細胞骨格を中間径フィラメント、直線で表された細胞骨格をアクチンフィラメントといいます。
図に描かれたカドヘリンのうち、上の2つは中間径フィラメントと、下の2つはアクチンフィラメントと結合していますね。
カドヘリンが中間径フィラメントと接続している部分を、デスモソームといいます。
一方、カドヘリンがアクチンフィラメントと接続している部分を、接着結合といいます。
カドヘリンは、細胞どうしを結合させつつ、細胞骨格とも結合しています。
そして、カドヘリンが細胞骨格と結合している部分には、結合する細胞骨格ごとに名前がついているのです。
インテグリン⇒細胞と細胞外マトリクスを結合
次に、細胞と細胞外マトリクスを結合するタンパク質、インテグリンについて見ていきましょう。
2つの細胞の下には、細胞外マトリクスの代表例である、コラーゲンが描かれていますね。
細胞とコラーゲンの間にある、色の濃い構造物が6つがインテグリンです。
インテグリンも、カドヘリンと同様に、細胞骨格とも結合します。
図に描かれたインテグリンは、左の3つは中間径フィラメントと、右の3つはアクチンフィラメントと結合しているのが分かりますか?
インテグリンが中間径フィラメントと接続している部分を、ヘミデスモソームといいます。
一方、インテグリンがアクチンフィラメントと接続している部分を、接着斑といいます。
インテグリンは、細胞と細胞外マトリクスを結合させつつ、細胞骨格とも結合しています。
そして、インテグリンが細胞骨格と結合している部分には、結合する細胞骨格ごとに名前がついているのです。
固定結合は、細胞どうしを結合したり、細胞と細胞外マトリクスを結合したりするだけではなく、細胞内の細胞骨格ごとしっかりと結合していることがポイントです。
固定結合にかかわるタンパク質、カドヘリンとインテグリンが、何と何をつなげてるのかをおさえましょう。
また、それぞれのタンパク質が細胞骨格と結合している部分の名前もあわせて覚えましょう。
細胞接着のうち、次は固定結合について紹介します。
下の図は、2つの細胞が固定結合をしている様子です。