5分で解ける!細胞(テスト3、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
基質濃度が十分に高い⇒酵素反応速度は一定
今回の問題を解くにあたって、ビーカーに酵素と基質が入った様子をイメージしてください。
基質濃度が十分に高いとあるので、ビーカーの中には酵素の量に対して、基質が圧倒的に多く含まれています。
この状況で酵素と基質が反応するとどうなるでしょうか?
基質の量が圧倒的に多いため、常にすべての酵素が基質と結合している状態になります。
そのため、どの時点でも生成される生成物はほぼ同量です。
よって、酵素反応速度は一定となるということができます。
モータータンパク質=細胞内の構造体を輸送
細胞骨格は、細胞内部に広がる繊維状のタンパク質です。
細胞骨格には、微小管、アクチンフィラメント、中間径フィラメントがありましたね。
細胞の形を整えたり、組織全体の弾力性を上げたりする働きをしています。
この細胞骨格の上を、あるタンパク質が移動しています。
移動することによって、細胞内の様々な物質の輸送を担っているのです。
このような働きをするタンパク質の総称を、モータータンパク質といいます。
モータータンパク質の移動には、ATPを消費するという性質があります。
つまり、モータータンパク質はエネルギーを利用して移動するということですね。
アクチンフィラメント上をミオシンが移動
原形質流動は、細胞の中を細胞小器官が移動する現象です。
原形質流動にかかわる細胞骨格は、アクチンフィラメントです。
細胞骨格上を移動するモータータンパク質は主に3種類あります。
微小管の上を移動するモータータンパク質は、キネシンとダイニンです。
そして、アクチンフィラメントの上を移動し、原形質流動にかかわるモータータンパク質は、ミオシンです。
原形質流動は、アクチンフィラメント上を移動するミオシンによって、細胞小器官が輸送される現象ともいえますね。
ミオシンの移動には、ATPを分解して得られるエネルギーを利用しています。
上皮組織は、動物の体表や消化管の内表面に位置する
動物の組織は、4種類に分けられます。
上皮組織・結合組織・筋組織・神経組織の4つでしたね。
そのうち、体表や消化管の内表面に位置している組織は、上皮組織です。
ちなみに、植物の組織において表面に位置しているのは表皮組織系です。
動物と植物のについて、組織や組織系を混同しないように注意しましょう。
酵素が基質と結合すると、まず酵素基質複合体を生成します。
その後、酵素はそのままですが、基質は生成物へと変化します。
酵素反応速度は、単位時間あたりに生成した生成物の量です。