5分でわかる!エーゲ文明とは
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「エーゲ文明」です。
エーゲ海に面した地域で栄えたことから エーゲ文明 と呼ばれます。
実は エーゲ文明にはいくつか種類があるのです。
まずはその中でも最も古くに成立した クレタ文明 についてお話します。
こちらを見てください。
クレタ文明/イギリスのエヴァンズがクノッソスの宮殿遺跡を発掘
クレタ文明は、地図中に記された クレタ島 で栄えました。
クレタ文明は 明るく平和的で、海洋的な文化です。
海に囲まれているため 海の動物を題材とした絵や壺がつくられました。
クレタ島の中心である クノッソス には、宮殿の遺跡があります。
イギリス人の エヴァンズ という人物が発掘した遺跡です。
彼は、宮殿を発掘したときにあることに気がつきました。
なんと クノッソスの宮殿には城壁がなかったのです!
城壁がないということは 攻め込まれる可能性がなかった 、あるいは 戦争がなかった と考えられますね。
だからクレタ文明は 平和的な文明だった というわけです。
ミケーネ文明/巨大な城塞の建設、線文字の使用
続いては ミケーネ文明 です。
こちらを見てください。
ミケーネ文明は ミケーネ や ティリンス といった小さな国が集まってできていました。
クレタ文明が明るく平和的な文明であったのに対し、
ミケーネ文明は 巨大な城塞をもち、戦闘的 でした。
また、ミケーネ文明では 線文字 が使われていました。
イギリス人の ヴェントリス という人物が線文字の解読に成功したのです。
ドイツのシュリーマンがトロイア遺跡を発掘
ここで、ミケーネ文明の遺跡を写真で確認してみましょう。
こちらを見てください。
写真を見てもわかるように、敵の侵入を阻むような 高い壁 が建設されていました。
つまりミケーネ文明は戦闘的な文明だったことがわかります。
この遺跡を発掘したのは、ドイツ人の シュリーマン です。
彼は、ミケーネや トロイア ( トロヤ )の遺跡を発掘しました。
ミケーネ文明が滅亡した理由は、実はよく分かっていません。
ドーリア人 もしくは「 海の民 」の侵入によって滅亡した、という説が有力です。
今回勉強した クレタ文明 と ミケーネ文明 、これらをまとめて エーゲ文明 といいます。
それぞれの特徴をしっかり覚えておきましょう。
ギリシア世界の1回目です。
この授業では「エーゲ文明とギリシア人の侵入」について学習します。