5分で解ける!アテネとスパルタに関する問題
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の問題と解説
練習
解説
ギリシアの典型的な都市国家!アテネ
まずは、ギリシアの典型的な都市国家 アテネ について復習です。
アテネでは、商工業の発達に伴い ビジネスに成功した平民たち が登場します。
彼らは武器を買い、 重装歩兵 と呼ばれる兵隊として戦いに参加します。
国防に貢献した彼らは、自分たちも政治に参加させろと要求します。
こうした流れの中で、アテネには4人の改革者が登場しました。
最初に出てきたのが ドラコン です。
彼は 従来の慣習法を成文化 し、 ルールとして明確化 しました。
次に出てきたのは ソロン です。
ソロンは財産額に応じて市民の政治参加を認める、 財産政治 を実施しました。
三人目が ペイシストラトス です。
彼は 僭主 と呼ばれる 独裁者 でした。
しかし彼は一般市民や貧しい市民を助けようとしたので、 平民から絶大な支持を得ました。
ところが彼の子どもは横暴な独裁者になってしまい、結局子どもは追放されてしまいました。
ペイシストラトスの僭主政治が一代で終わり、最後に出てきたのが クレイステレス です。
彼は 民主政治の基礎 を完成させました。
以上がアテネの歴史です。
ギリシアで例外的な都市国家!スパルタ
一方、アテネとは全く異なる特徴を持つのが スパルタ でした。
スパルタは、他のポリスと違って 自分たちの住む場所で穀物が採れました。
つまり 穀物自給 が可能だったのです。
そのため、他のポリスや街と交流する必要がありませんでした。
スパルタは、
・ ドーリア人の子孫である市民(完全市民)
・ 商工業に従事するペリオイコイ
・ 隷属民であるヘイロータイ
で構成されていました。
完全市民は、ヘイロータイをいつでもこき使えるように、
リュクルゴス が確立した制度のもとで、自らの肉体を鍛え続けました。
アテネは「典型的な都市国家」です。
アテネの歴史を学べば、他のポリスの歴史も大体の流れをつかむことができます。
しかし、例外なのがスパルタです。
スパルタの歴史は、別で覚えておきましょう。
高校世界史Bの問題
- 先史時代
- 古代オリエント
- ローマ世界
- インドの古典文明
- 東南アジア前近代史
- 中国の古典文明
- 中国の分裂・混乱期(魏晋南北朝)
- 東アジア文明圏の形成(隋・唐)
- イスラーム世界
- 中世ヨーロッパ世界の成立
- 中世ヨーロッパ世界の展開
- 中世ヨーロッパ世界の各国史
- 東アジア世界の展開
- 明・清の時代
- 中国周辺地域史
- イスラーム世界の繁栄
- ルネサンスと大航海時代
- 宗教改革
- 主権国家体制と西欧絶対王政
- 東欧絶対王政
- イギリスの市民革命
- アメリカ世界の成立
- フランス革命とナポレオン
- ウィーン体制の成立と崩壊
- 19世紀の欧米諸国(1) 英・仏・伊・独
- 19世紀の欧米諸国(2) 露・米
- 19世紀の欧米諸国(3) 19世紀の欧米文化
- 中国と朝鮮の植民地化
- アジア諸地域の植民地化
- 帝国主義の時代
- 世界分割と列強の対立
- 帝国主義と東アジア
- 帝国主義とアジアの民族運動
- 第一次世界大戦とロシア革命
- ヴェルサイユ体制とワシントン体制
- 第一次世界大戦後の欧米諸国
- 戦間期のアジア諸地域
- 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
- 第二次世界大戦と戦後秩序の形成
- 米ソ冷戦の時代
- 冷戦の激化と西欧・日本の経済復興
- 第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り
- 自立を強める東アジア
- アジア諸地域の紛争
- 経済危機と冷戦の終結
- 現代文明と各地の紛争
今回はアテネとスパルタについての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。