ポイントの3つ目は「アレクサンドロス大王の後継者争い」です。
東方遠征を行い、東西にわたる大帝国を築き上げたアレクサンドロス大王。
なんと、彼は 紀元前323年に急死してしまいます。
彼の死後、ある問題が発生しました。

大王は 後継者を指名していなかった ため、彼の後を継ごうとするものたちが争います。
ディアドコイ （後継者）と呼ばれる人たちです。
その結果、アレクサンドロス大王の領土は3つに分裂してしまいました。
こちらを見てください。

1つ目は プトレマイオス朝エジプト
2つ目は セレウコス朝シリア
3つ目は アンティゴノス朝マケドニア です。
この3つを順番に見ていきましょう。

プトレマイオス朝エジプトは アレクサンドリア を都としました。
アレクサンドリアはヘレニズム世界の中心で、多くの文化が発達しました。
ちなみにプトレマイオス朝最後の王が、かの有名な女王 クレオパトラ です。

3つの中で 最大領土を誇った のが セレウコス朝シリア です。
セレウコス朝は 西アジアの大部分を領有した のですが、領土が大きすぎたためどんどん国が独立し、領土は縮小してしまいました。
古代オリエントのイランの回で学習した パルティア も、セレウコス朝から自立した国なのです。

アンティゴノス朝マケドニアは、3つの中で最弱でした。
特に覚えておくことはありませんので、名前と場所だけおさえておいてください。

アレクサンドロス大王の死後、どこにどの王朝が成立したのか、地図でしっかり確認しておきましょう。