5分で解ける!ギリシア文化(2)自然哲学と哲学に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
ギリシア人は「ひま人」!?
ギリシア人は「ひま人」でした。
奴隷に仕事を任せ、自分たちはおしゃべりに興じていました。
彼らは「ひま人」だったからこそ、 考える余裕 があったのです。
彼らはいろんなことを考え、答えを見つけようとしました。
例えば「 万物の根源は何か 」という問いかけに対し、
タレス が「 水 」と答え、
ピタゴラス は「 数 」と答えました。
この2人以外にも、万物の根源を考えた人がいました。
「 万物は流転する 」と述べた ヘラクレイトス 。
「 万物の根源は原子である 」と考えた デモクリトス 。
ギリシア人は「ひま人」で、ものを考える余裕があったのです。
病気の原因を科学的に解明しようとした人もいましたね。
西洋医学の父 と言われた ヒッポクラテス です。
しゃべり方を教える先生が登場
古代ギリシアでは、 しゃべり方を教える先生 が登場しました。
その先生のことを ソフィスト と呼びます。
ソフィストとは人名ではなく、先生という職業を指します。
代表的なソフィストとして知られるのが プロタゴラス です。
彼は「 人間が万物の尺度である 」と述べ、人ぞれぞれの違った考え方を認めました。
哲学の登場
ソフィストが登場した頃から、アテネは次第に混乱していきます。
すると、ある人物が、アテネ混乱の原因として ソフィストを批判しました。
人それぞれの違った考え方を認めていては、正しい政治を行うことができない。
国をまとめていくためには、唯一の正しい答えがどこかにあるのではないか?
こう主張したのが、哲学者の ソクラテス です。
彼は ソフィストを痛烈に批判 し、「 絶対的真理がただ一つだけある 」と主張しました。
ソクラテスの弟子で イデア論 を主張したのが プラトン です。
プラトンは、 今見えている現実の姿から理想の姿に近づく ことを目指します。
現実と理想の二つの世界観 を持っていたのです。
プラトンの弟子にあたるのが アリストテレス です。
彼は 現実主義的 な考え方の持ち主でした。
理想と現実の二つの視点を持つプラトンに対して、
アリストテレスは 今目の前にあるものからどのように変化していけるか という考察をしました。
古代ギリシアでは、自然科学や哲学などの分野において、
ものごとを深く考える習慣が古くから発達していました。
自然科学や哲学の分野は 人の名前を中心に しっかり覚えておきましょう。
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今回はギリシア文化(自然科学・哲学)についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。