5分でわかる!ギリシア文化とオリエント文化の融合
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「ギリシア文化とオリエント文化の融合」です。
アレクサンドロス大王がオリエント世界を征服すると、ギリシアの文化とオリエントの文化が融合することになりました。
それが ヘレニズム文化 です。
ギリシア人の価値観の変化/「個」の意識の芽生え
ヘレニズム文化を学習するにあたって、みなさんに注目してほしいポイントがあります。
それは ギリシア人の価値観の変化 です。
こちらを見てください。
ヘレニズム以前のギリシア人は、「我々はみな 同じ価値観 をもつ仲間だ」と考えていました。
ところが、アレクサンドロス大王の東方遠征を通じて オリエントの人たちと接触 し、考え方を改めるようになります。
「 世界には価値観の違う人もいるんだ 」という考え方です。
ポリスが衰退し、ギリシアとオリエントが混ざり合った時代。
隣を見ると、肌の色が違い、話す言葉が違い、考え方が違う人がいる。
このような状況の中で、ギリシア人たちに「 個 」が芽生えたのです。
個に対する意識が強くなる中で、どうすれば自分は幸せになれるのか、 個(自分自身)の幸福についての哲学が誕生します。
禁欲を主張するストア派
ヘレニズム時代に誕生した哲学を2つ紹介します。
ゼノン が創始した ストア派 と、 エピクロス が創始した エピクロス派 です。
まずはストア派について説明します。
ちなみに「ストア」とは、ゼノンが自分の考えを弟子に伝えるときに立っていた柱のことを指します。
ストア派を創始したゼノンは 理性によって欲望をおさえることが大切だ と主張しました。
いろんな人、いろんな民族がいる中で、一人ひとりが欲望をおさえ、わがままを言わないことで全体としての幸福度が上がると考えました。
快楽を追求するエピクロス派
ストア派と対極に位置するのが エピクロス を創始者とする エピクロス派 です。
エピクロスは 他者を気にせず自分の精神的な快楽を追求すべきだ と主張しました。
以上、ヘレニズム時代の哲学について説明しました。
個性 や 個人 という考え方が生まれた結果、 どうすれば自分が幸せになれるのかを考える哲学 が登場したのです。
ゼノンとエピクロス、それぞれの主張をしっかり覚えておきましょう。
ギリシア世界の7回目。
今回は「ヘレニズム文化」について学習します。