今回はヘレニズム文化についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。

ギリシア文化とオリエント文化の融合の結果、
新しく 世界市民主義 という考え方が登場しました。
自分は広大な世界の一個人にしかすぎないんだという考え方です。
こうした考え方のもとで、 個人の幸福を追求する哲学 が誕生しました。

ゼノン が創始した ストア派 は、禁欲を重視しました。
エピクロス が創始した エピクロス派 は、精神的な快楽を追求しました。
両者の教えはとても対照的ですね。

ムセイオンの初代館長 といえば エラトステネス です。
彼は「地球は丸いんだ」と気づいたことで有名です。
地球の自転と公転に気づいたのが アリスタルコス です。

この2人以外にも、
平面幾何学で有名なエウクレイデス
浮体の原理、てこの原理で有名なアルキメデス
などが有名です。

彫刻にも個性がありました。
ギリシア文化と違い、ヘレニズム文化では 曲線美 が重視されました。

例えば ミロのヴィーナス は、首の向きや着ている衣などに曲線が多く見られます。
ラオコーン 像は特にくねくねしていて、まさにヘレニズム時代を代表する彫刻です。

ヘレニズム文化は、ギリシア文化とは異なる特徴を持っています。
しっかり覚えておきましょう。