5分で解ける!社会の変容と内乱の一世紀に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
広大な領土を獲得したローマ
イタリア半島以外のローマの植民地を 属州 と言います。
属州には、ローマから 徴税請負人 が派遣されました。
その徴税請負人のことを 騎士 、 エクイテス と呼ぶこともあります。
ローマは属州に騎士を送り、税金をたっぷり徴収していたわけです。
ローマの領土拡大は社会を大きく変えた!
相次ぐ戦争、長引く戦争。
ローマの領土は拡大しましたが、同時に社会が大きく変わりました。
例えば ラティフンディア と呼ばれる 大土地所有制 が誕生したのです。
さらに、ローマ社会はお金持ちと貧しい人とに二極化してしまいました。
それぞれの権利を保護しようと、お金持ちや元老院の味方 閥族派 や、平民たち無産市民たちを支持基盤とした 平民派 が登場しました。
閥族派と平民派の派閥抗争が始まり、ローマは次第にまとまりをなくしていきました。
混乱のなか、ローマの政治はどう変わる?
そんな混乱の中、ローマはどう変わっていったのでしょうか?
まずは、土地を失った人を助けようと グラックス兄弟 が改革を試みました。これを グラックス兄弟の改革 と言います。
結局この改革は失敗に終わってしまいました。
この後ローマは 内乱の1世紀 と呼ばれる時代を迎えました。
この混乱を収束させようと、当時力をもっていた3人が結集しました。
第1回三頭政治 です。
有力者3人の中では カエサル が中心となり、事態の収束を目指しました。
ところが、カエサルは今までのローマのやり方を無視して改革を行ったため、結局暗殺されてしまいました。
第2回三頭政治を経て、 アクティウムの海戦 により オクタウィアヌス が勝利し、ローマのリーダーはオクタウィアヌス一人になりました。
最後に、この後の授業に続く大事なお話をします。
カエサルが暗殺された理由は 独裁をしたから です。
彼の失敗をふまえ、アクティウムの海戦で勝ったオクタヴィアヌスは、人びとに 独裁統治だと思われないような政治 を行おうとしました。
彼の政治については、次の授業で詳しく説明します。
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今回は社会の変容と内乱の一世紀についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。