今回はローマ文化についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。

まず、文学と自然科学についてお話ししましたね。
ローマ建国の物語を綴った 『アエネイス』 を著したのは ウェルギリウス でした。
『ゲルマニア』 を著し、ゲルマン人の素朴な生活とローマ人の生活を比較したのは タキトゥス でした。
天動説 の提唱者は プトレマイオス でした。

武力では征服されたギリシアですが、その精神性の高い文化や哲学は、
ローマの文化に強い影響を与えました。

自省録 を著し、ストア派哲学を信奉した皇帝。
それが マルクス＝アウレリウス＝アントニヌス でした。
名前が長いですね。

幸福論 を著したのは セネカ でした。
彼は、キリスト教徒に大火事の責任を押し付けて迫害した ネロ帝 の師匠です。
こうした人たちが、ギリシアの哲学を継承しました。

最後に、ローマのオリジナルの文化に注目します。
剣闘士たちが試合を行った闘技場 コロッセウム 。
南フランスに作られた石造りの ガール水道橋 。
ローマの建築技術は非常に高度でした。

また、ローマでは暦（こよみ）も発達しました。
エジプトで生まれた太陽暦をカエサルが修正し、 ユリウス暦 をつくりました。
ユリウス暦はこの後 1000年以上 も使用されたのです。

以上がローマの文化です。
ギリシアの影響を強く受けていますが、もちろんオリジナルの部分もあります。
しっかり覚えておきましょう。