インドの古典文明の１回目。
今回は「インダス文明とアーリヤ人の社会」について学習します。

ポイントの1つ目は「インダス文明」です。
インダス文明 は、インダス川流域に栄えた古代インドの文明です。
まずはインダス川の場所を地図で確認しましょう。
こちらを見てください。

地図中に2つの川がありますね。
東側に位置するのが ガンジス川 、西側にあるのが インダス川 です。
インダス文明はインダス川の流域で発展しました。

インダス文明をつくったのは、先住民の ドラヴィダ系 民族です。
彼らは現在 南インド に多く住んでいますが、当時は インダス川流域 で活動していました。

インダス文明では 壮大な都市建設 が行われました。
排水溝 や 倉庫 など、計画性のある都市が作られたことが、インドの遺跡からわかっています。

ここで一つ不思議なことがあります。
計画的な都市建設を行うにあたっては、 作業を指揮するリーダーがいた と考えるのが自然です。
しかし、インダス文明の遺跡からは 大規模な宮殿や陵墓は発見されていません。
いったい誰が、都市建設を指導したのでしょうか？
その謎は、未だ解明されていません。

インダス文明では インダス文字 が使用されました。
しかし、この文字は まだ解読されていません。
当時の様子を知るための手がかりが少ないため、
インダス文明は謎が多いのです。

インダス文明の遺跡として、重要な遺跡が２つあります。
インダス川下流域の モエンジョ＝ダーロ と、
インダス川中流の ハラッパー です。
モエンジョ＝ダーロは シンド地方 に、
ハラッパーは パンジャーブ地方 にある遺跡です。

以上、インダス文明について勉強してきました。
インダス文明は 紀元前1800年頃に消滅したとされています。
しかし、その理由はよく分かっていません。
インダス文明の特徴をしっかり覚えておきましょう。