5分でわかる!都市国家の抗争の時代
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この動画の要点まとめ
ポイント
十六大国の抗争/マガダ国の勝利!
紀元前6世紀、アーリヤ人が作った都市国家は互いに争っていました。
この状況を 十六大国の抗争 と呼びます。
十六大国の中で有力視されていたのが マガダ国 と コーサラ国 です。
この2国が衝突し、最終的に マガダ国が勝利を収めました。
バラモンへの批判が高まり、ウパニシャッドが登場!
十六大国の抗争は、社会に大きな変化を与えます。
その一つが 身分制への批判 です。
戦争で活躍したのは 戦士のクシャトリヤや、物資を運搬したヴァイシャ でした。
最高の身分であるバラモンはというと... 自分の国でお祈りしていたのです。
命がけで戦争に参加するクシャトリヤやヴァイシャからすれば、
ただ祈っているだけのバラモンが偉そうにしているのは許せません。
その結果、バラモン教への反省と批判から新たな考えが登場したのです。
こちらを見てください。
頭に染み付いたバラモン教の教えから脱却し、新しい価値観を身につけたい。
その手段として用いられたのが、 ウパニシャッド ( 奥義書 )です。
古代インドの宗教・哲学書をウパニシャッドといいます。
そして、ウパニシャッドにもとづく哲学を ウパニシャッド哲学 といいます。
ウパニシャッド哲学では 輪廻転生 が説かれました。
現世の行為によって来世が決定されながら、生死は繰り返される という考え方です。
ガウタマ=シッダールタが仏教を創始!
紀元前5世紀ごろ、インドでは2つの宗教が誕生します。
そのひとつが 仏教 です。
仏教は ガウタマ=シッダールタ (釈迦)によって創始されました。
ガウタマ=シッダールタの尊称を ブッダ ( 仏陀 )といいます。
仏教は カースト制度を否定しました。
バラモンがトップで、クシャトリヤやヴァイシャはその下?
そんなのおかしい、 人間は平等であるはずだ と主張したのです。
この考え方は、主にクシャトリヤやヴァイシャから支持されます。
ヴァルダマーナがジャイナ教を創始!
続いて紹介するのは ジャイナ教 です。
ジャイナ教は ヴァルダマーナ によって創始されました。
ヴァルダマーナの尊称を マハーヴィーラ といいます。
ジャイナ教は 禁欲・苦行や極端な不殺生 を説きました。
特に不殺生を重視しており、ジャイナ教徒は 野菜を中心とした食事をとっていました。
また、仏教と同様に、ジャイナ教も カースト制度を否定しました。
ジャイナ教を支持したのは、おもに ヴァイシャ でした。
仏教はクシャトリヤからも支持されていましたが、 戦士であるクシャトリヤにとって、ジャイナ教の不殺生の教えは都合が悪かった のです。
仏教とジャイナ教、それぞれの特徴をしっかり覚えましょう。
ポイントの2つ目は「十六大国の抗争」です。
アーリヤ人は、ガンジス川流域に 16個の都市国家 を建設しました。
これらをまとめて 十六大国 と呼びます。
こちらを見てください。