5分で解ける!インドの古典文明(第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
問題(1)
続いてb。
「高度な鉄器文化」とありますが、 インダス文明で鉄器は使用されていません。
インダス文明の人びとが使用したのは 青銅器 です。
よってbも誤り。
以上から、正解は ④ となります。
問題(2)
グプタ朝の文化について、正しい記述を選んでください。
選択肢を一つずつ確認しましょう。
① ヘレニズム時代の影響を受けた仏教美術 という記述から、みなさんに思い出してほしい言葉があります。
そう、 ガンダーラ美術 です。
ガンダーラ美術は クシャーナ朝の時代の文化 なので、①は誤りです。
② カーリダーサ が活躍したのは、ずばり グプタ朝 の時代です。
正解は ② となります。
もし②が答えだとすぐにわからなくても、③④を消去して答えを選べるようにしましょう。
③グプタ朝の時代にインドを訪れた僧は、「義浄」ではなく「 法顕 」です。
義浄 は ヴァルダナ朝滅亡後の分裂期にインドを訪れました。
④第3回目の 仏典結集 を行ったのは、 マウリヤ朝 の アショーカ王 です。
よって④はグプタ朝の時代の記述としては不適当ですね。
問題(3)
インドの宗教について述べた文として 誤っているもの を選びましょう。
① 上座部仏教 は 個人の解脱を目指した 仏教です。
② 大乗仏教 は 全ての人々の救済を目指した 仏教です。
大乗仏教は、上座部仏教のことを 小乗仏教 と非難しました。
どちらの記述も問題ありませんね。
③ヒンドゥー教は バラモン教 を母体とし、各地の民間信仰がくっついて成立した宗教です。
「イスラーム教の強い影響」という記述は誤りですね。
正解は ③ となります。
④ヒンドゥー教には シヴァ神 や ヴィシュヌ神 など多くの神様がいます。
この記述も問題ありません。
テストでは、インダス文明は 正誤問題で出題される頻度が高いです。
特に 北インドに成立した4つの王朝 については、王朝の名前と、その時期の出来事をバラバラに組み替えた問題が出題されます。
どの王朝のときに何があったのか を意識して覚えましょう。
インドの古典文明の問題
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まずはaの文章。
「20世紀前半に解読された」とありますが、そもそも インダス文字は未解読です 。
aは誤りですね。