5分でわかる!漢の時代の文化
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この動画の要点まとめ
ポイント
儒学の発展
まずは学問の分野に注目します。
こちらを見てください。
漢の時代に発達した学問といえば、 儒学 です。
前漢の時代に儒学が官学化 されて以降、漢代を通して儒学は栄え続けました。
儒学における、重要な五つの教典を 五経 といいます。
『易経』、『書経』、『詩経』、『春秋』、『礼記』の5つです。
儒学を学ぶ上で、五経の研究は欠かせません。
後漢の時代には、儒学の学派の一つとして 訓詁学 が成立しました。
五経を正しく理解するために、注釈を付け加える学問 です。
鄭玄 (じょうげん)という人物が大成しました。
文字の記録/蔡倫が製紙法を改良
続いて 文字の記録 について見ていきます。
こちらを見てください。
これまで中国では、文字の記録に 木簡 や 竹簡 が使用されていました。
ところが後漢の時代、蔡倫という人物が 製紙法 を改良したことで、記録媒体として紙が広く用いられるようになりました。
代表的な歴史書/司馬遷の『史記』、班固の『漢書』
最後に 歴史書 について紹介します。
こちらを見てください。
司馬遷 は、古代中国から武帝までの歴史をまとめた『 史記 』を著しました。
『史記』の大きな特徴は、 紀伝体 で書かれているということです。
紀伝体とは 皇帝や英雄など、人物にスポットライトをあてて書く方法 です。
紀伝体の反対が 編年体 で、こちらは年表形式で歴史を記述します。
何年にこんなことがあり、翌年にこんなことがあって・・・という方法ですね。
人物にスポットライトをあてる紀伝体は、 中国の歴史書の基本的なまとめ方となっていきます。
班固 は、前漢一代の歴史書である『 漢書 』を著しました。
『漢書』ももちろん、 紀伝体 で書かれています。
漢の時代の文化は、これ以降に登場する中国歴代王朝にも影響を与えます。
今回紹介した人物名や、歴史書の書き方である 紀伝体 といった言葉を、しっかり覚えておきましょう。
ポイントの3つ目は「漢の時代の文化」です。
「漢の時代」とは、前漢、後漢を通した時代を指します。
実は、この時代には 中国文化の礎 ともいえる文化が生まれました。
中国の文化を理解する上で、とても大切な内容です。
しっかり勉強していきましょう!