5分でわかる!魏晋南北朝をみる視点
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この動画の要点まとめ
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最初に中国を統一したのは 秦の始皇帝 でした。
始皇帝が中国をまとめて以来、この地には統一王朝が登場します。
秦→前漢→新→後漢 の順番で学習しましたね。
第7章が統一王朝の歴史であったのに対し、この章で扱うのは 分裂・混乱の歴史 です。
後漢の滅亡後、中国は分裂・混乱の時代を迎え、統一王朝はなかなか成立しなくなります。
約 300年 続いたこの混乱期を、この章では全3回にわたって勉強していきます。
こちらを見てください。
第1回「三国時代~西晋の統一」
後漢の滅亡後、中国には 魏 、 蜀 、 呉 の三国が成立し、対立を繰り広げました。
この時代を 三国時代 といいます。
三国のなかで、最初に脱落したのは蜀です。
蜀は 魏に敗れ、滅ぼされてしまいました。
その勢いのまま魏が呉を倒すかと思いきや、魏は王朝を乗っ取られてしまいます。
かつての魏、そして蜀の領土に 西晋 という国が成立したのです。
その西晋が呉を滅ぼし、中国統一に成功します。
第1回はここまでの流れ、つまり 三国時代から西晋による中国統一 までを見ていきます。
第2回「北朝と南朝の対立」
西晋によって中国は統一されましたが、まだまだ混乱は続きます。
実は、中国の北方から異民族が侵入を繰り返し、西晋は滅ぼされてしまいました。
この地域には、南北でそれぞれ異なる勢力が幅を利かせるようになります。
こちらを見てください。
北部には5つの異民族(= 五胡 )を中心とし、16の国が成立します。
この時代を 五胡十六国 時代といいます。
滅ぼされた西晋の一族は南側に逃げて、 東晋 を建国しました。
中国は再び分裂、南北に分かれてしまったのです。
16の国が激しく争った北部。
そのなかから、16国を束ねる 最強の国 が生き残ります。
その国の名を 北魏 といいます。
一方南部では、東晋王朝のあと、中国人たちの国が合計4つ登場します。
この4つをまとめて 南朝 といいます。
第2回の授業では、中国を南北に分けて勉強します。
北部では 五胡十六国から北魏の統一、そして分裂。
南部では 東晋の建国から、南朝の成立。
この2つの大きな視点で、混乱の時代を眺めていきます。
第3回「魏晋南北朝の文化」
最初にお話ししたとおり、この分裂・混乱の時代は約 300年 も続きました。
300年間にわたり、戦争や反乱が発生し、見たことが無い民族が侵入してくる...
当時の人びとは、さぞかし不安だったことでしょう。
相次ぐ戦乱の中、人びとは心に不安を感じ、救いを求めるようになります。
こうした時代背景から、 仏教 の信仰が流行したのです。
中国の長い歴史のなかで、ここまで仏教に焦点をあててお話するのは今回だけです。
それだけ人びとの不安が強まっていたのです。
第3回では、仏教を中心とした文化について学習します。
最後に一つ。
この章で勉強する、中国の分裂・混乱の時代をまとめて 魏晋南北朝 といいます。
魏晋南北朝の時代について、これから3回の授業を通じて勉強していきます!
第8章「中国の分裂・混乱期(魏晋南北朝)」のガイダンス授業です。
この章では、計3回にわたって 分裂・混乱期の中国の歴史 について勉強します。
舞台はもちろん 中国 です。
まずは、第7章で登場した王朝をおさらいしましょう。