5分でわかる!芸術文化の発展
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
詩や絵画、書道は、これまでの中国ではあまり発展しなかった分野です。
魏晋南北朝の時代、 北方から異民族が侵入 してきたことで、
彼らの文化が中国人の文化と混ざり、新たな分野が発達しました。
それが、今回勉強する 詩・絵画・書道 の分野なのです!
詩|陶潜や昭明太子が活躍
まずは 詩 の発達について見ていきましょう。
こちらを見てください。
詩の分野では、3人の人物を紹介します。
1人目は 陶潜(陶淵明) です。
彼は 六朝第一の詩人 と称されます。
2人目は 謝霊運 です。
彼は 山水の美しさをすぐれた技巧で表現した ことで知られます。
自然を見てその美しさを詠む 、という作詩方法です。
3人目は、南朝の 梁 の王子である 昭明太子 です。
彼は『 文選 』(もんぜん)という作品を著しました。
『文選』に収録されている詩には、 四六駢儷体 という表現方法が用いられています。
これは 対句を多用し、韻を踏んだ美しい詩の形式 です。
絵画・書道|顧愷之・王羲之が活躍
続いて紹介するのは 絵画・書道 です。
こちらを見てください。
今度は2人の人物を紹介します。
1人目は 顧愷之 (こがいし)です。
宮廷を舞台とした話や人びとの生活をモチーフに「 女史箴図 」を描きました。
2人目は 王羲之 (おうぎし)です。
彼は「 蘭亭序 」という作品で、 美しく華麗な書体 を表現しました。
国家の力が弱いからこそ、人びとは自由に文化活動を行った!
1つ前の章で学んだ 漢の文化 では、儒学や歴史書などが発展しました。
どちらかというと 国家が主導して発展した 文化であるといえます。
これに対し、魏晋南北朝の文化は 人びとが自由に活動することで発達した のです。
魏晋南北朝の時代、異民族の侵入や国家の分裂に伴い、皇帝権力が衰えました。
こうした混乱は、政治的に見れば不安定ですが、反対に 人びとにとっては自由気ままに活動できることを意味しました。
庶民が自由に活動することで、詩や絵画・書道など、新しい芸術分野が発達したというわけです。
時代の特徴と合わせて、魏晋南北朝の文化の作品や代表的な人物をおさえておきましょう。
ポイントの2つ目は「芸術の発達」です。
中国文化における 芸術 、特に 詩・絵画・書道 の発達について学びます。