高校世界史B
5分でわかる!歴史学と実学
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この動画の要点まとめ
ポイント
歴史学と実学
これでわかる!
ポイントの解説授業
『魏志』倭人伝には、邪馬台国の卑弥呼の記述が!
魏晋南北朝の文化において、歴史学の分野で覚えて欲しいのは1つだけ。
それが 『魏志』倭人伝 です。
『魏志』倭人伝には、魏に朝貢した 邪馬台国 の 卑弥呼 の記述があります。
卑弥呼は、魏の皇帝から「 親魏倭王 」という称号を授かりました。
紹介する歴史書が1つしかない理由は、当時の中国の状況にあります。
魏晋南北朝の時代は、分裂・混乱の時代でしたね。
たくさんの国が分裂し、争い、滅び、新たに誕生する。
こんな状況では、国の歴史をまとめようにもまとめられません。
だからこそ、歴史学に関する作品はあまりつくられなかったのです。
実学の発達|地理書『水経注』など
続いて紹介するのは 実学 の分野です。
実学とは 実生活に役立つ学問 のことです。
こちらを見てください。
紹介する作品は3つ。
『水経注』という地理書、『斉民要術』という農学書、『傷寒論』という医学書が書かれました。
地理・農業・医学と、いずれも実生活で役立つ実学の分野です。
実学が発達した理由は?
魏晋南北朝の時代を少し復習しましょう。
西晋王朝が成立した後、五胡が侵入。
その後、中国北部をまとめた国は 北魏 でしたね。
この北魏、もともとは 北方民族 が建国した国です。
北魏は、中国支配にあたって、どこにどんな地形が位置するのかを正確に知る必要がありました。
だからこそ、地理書である『水経注』が書かれたのです。
こうして、南北朝の時代に実学が発達していきました。
魏晋南北朝時代の文化、しっかり復習しておきましょう。
ポイントの3つ目は「歴史学と実学」です。
まずは 歴史学 から見ていきましょう。