5分でわかる!三大制度の確立!
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この動画の要点まとめ
ポイント
三大制度①|均田制
最初に紹介するのは、土地制度である 均田制 です。
この均田制、実はこれまでの授業で既に登場しています。
北魏 の皇帝、 孝文帝 の時代に始まった制度です。
隋の時代には、この均田制がさらに整備されていきます。
北魏の時代の均田制は、 成年男性、妻、耕牛、奴隷に土地を給田する 制度でした。
注目して欲しいのは、 牛と奴隷にも土地が配られる 点です。
牛や奴隷をたくさん所有していれば、その分多くの土地が支給される。
つまり、北魏の時代の均田制は 裕福な人に有利な制度だったのです。
ところが、隋の時代には 耕牛、妻、奴隷への給田が廃止されました。
これは唐の時代にも引き継がれていきます。
隋の時代以降、均田制のもとで 成人男性に平等に土地が配られるようになった のです。
ちなみに、その男性が亡くなると、土地は 国に返すことになっていました。
この制度により、国が土地と人を直接管理することができたのです。
土地を配ることで、成年男性の人数を把握することもできたので、現在の 国勢調査 のような役割を果たしていたともいえます。
三大制度②|租調庸制
続いて紹介するのは、税制度である 租調庸制 です。
「租」「調」「庸」それぞれの漢字が、この制度の内容を表しています。
租は 穀物 、調は 絹、綿、麻 、庸は 1年に20日の労役 です。
こうした税金を人びとに課すことで、国家体制を整えました。
三大制度③|府兵制
最後に紹介するのは、徴兵制度である 府兵制 です。
もともとは 西魏 の時代に始まった制度です。
隋の府兵制は、 均田制で土地を支給した農民から徴兵する という方法をとりました。
まず、土地を支給することで、隋王朝は 誰がどこに住んでいるかを把握できます。
その情報をもとに人員を選んで、兵隊としての任務を課したのです。
府兵制によって徴兵された人たちは、首都の警備と辺境の防衛を任されました。
兵隊として働く代わりに、その期間は 租調庸が免除されたのです。
三大制度は唐の時代にも引き継がれる
均田制によって、国家が土地と農民を直接管理する。
税金を課し、緊急時には兵隊として戦ってもらう。
これが隋の時代に確立された三大制度です。
これらは唐の時代にも受け継がれていくことになります。
三大制度の名前とその内容、しっかり覚えておきましょう。
ポイントの3つ目は「三大制度の確立」です。
隋の時代に整備され、この後の授業で登場する唐の時代にも引き継がれた、
3つの制度についてお話していきます。