高校世界史B
5分でわかる!安定した統治体制の完成
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この動画の要点まとめ
ポイント
安定した統治体制の完成
これでわかる!
ポイントの解説授業
律令国家体制の完成|諸外国にも影響を与える
太宗の時代には 律令国家体制 と呼ばれるシステムが完成しました。
律 は刑法、 令 は行政法や民法を意味します。
つまり、律令国家体制とは 法律による国家の統治体制 です。
律令国家体制は、朝鮮や日本、ベトナムなど広い地域に影響を与えました。
繰り返しますが、律令国家体制は 太宗の時代に完成しました。
これは非常に重要なポイントです。
ちなみに、律や令のほかにも 格 や 式 と呼ばれる細かい規定が定められました。
科挙の実施、州県制の採用
官吏登用制度については、隋の時代に始まった 科挙 制度が引き継がれました。
紙のテストで役人を選び、能力の高い人材を採用しました。
統治制度については、隋・唐の時代に 州県制 が確立します。
州県制は、秦の始皇帝が採用した 郡県制 に似た統治システムです。
領土を州・県に分けて、皇帝が任命した役人に統治を任せました。
名前が変わっただけで、 仕組みは郡県制と同じ だと考えてください。
隋の時代の「三大制度」を引き継ぐ!
前回の授業で学んだ 三大制度 を覚えていますか?
均田制 、 租調庸制 、 府兵制 の3つです。
隋の時代に確立した三大制度は、唐の時代にもそのまま引き継がれます。
また、地方官庁での 力役 として 雑徭 を人びとに課しました。
税金を払う代わりにただ働きをするようなもので、政府の命令によって、例えば壊れた橋の修理を行いました。
最後は対外政策を紹介します。
太宗は、モンゴル高原にいた 東突厥 を征服します。
これにより、唐の領土は少し拡大しました。
以上、太宗の治世について紹介しました。
覚えることが多くて大変ですが、太宗はテストによく出題されます。
しっかり内容を覚えておきましょう。
ポイントの2つ目は「律令国家体制の完成」です。
引き続き、 太宗 の統治をみていきます。