5分で解ける!唐の支配体制の動揺に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
中国史上、唯一の女帝が登場!
ポイント1では 中国史上唯一の女帝 が登場しました。
その名も 則天武后 でしたね。
彼女は、最大領土を形成した第3代皇帝 高宗 の后でした。
則天武后は 自らの子供を次々に皇帝の座から降ろし、
最終的に自身が皇帝に即位しました。
彼女は国の名前を 周 へ変えたことも覚えておきましょう。
唐王朝は一度、周と言う名前に変わりました。
しかし則天武后の死後、 唐王朝という名前に戻りました。
女性に心を奪われた玄宗の時代
ポイント2では 唐の混乱の時代 を紹介しました。
女性に心を奪われた 玄宗 の時代です。
この玄宗、最初はすばらしい政治をしていました。
辺境警備のために 節度使 を設置し、
各地域に派遣することで国境の防衛につとめました。
ところが、ある人物の登場により玄宗の政治は乱れていきます。
その人物こそが 楊貴妃 でした。
玄宗は 楊貴妃に心を奪われてしまいます。
彼女のお願いは何でも聞き、毎日贅沢にお金を使いました。
こうして政治が混乱し、唐の支配体制が動揺するきっかけになる 安史の乱 が発生します。
唐の支配体制は完全に崩れてしまいました。
財政の再建策がもつ「意義」
ポイント3では、混乱する唐王朝をなんとか立て直そうという動きがありました。
その1つが 両税法 です。
両税法とは、夏と秋の2回に分けて税金を納める徴税方法です。
これ以外に、唐王朝は 塩の専売 なども試みましたが、
商人である 黄巣 が反発し、反乱を起こしました。
これを 黄巣の乱 といいます。
この反乱により、貴族たちの 土地(荘園)が荒らされてしまいました。
事実上、唐王朝の政治機能はストップしてしまったのです。
以上が則天武后の時代から唐が滅亡するまでの動きです。
特に 玄宗の時代が唐の支配体制を大きく動揺させる ので、
彼の時代の出来事はしっかり復習しておきましょう。
東アジア文明圏の形成(隋・唐)の練習
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今回は唐の支配体制の動揺についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。