5分でわかる!国際色豊かな文化
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「国際色豊かな文化」です。
前回の授業でお話したとおり、唐には 多くの外国人商人がやってきました。
そんな状況だからこそ、唐では 国際色豊かな文化 が発展しました。
こちらを見てください。
西アジアで生まれたポロ競技
最初に紹介するのは ポロ競技 です。
写真には、現代のポロ競技の様子が写っていますが、唐の時代とほとんどルールは同じです。
人が馬にまたがり、長いスティックを使ってボールを転がして、相手側のゴールに攻めていきます。
簡単に言うと、馬に乗ってサッカーをするようなイメージです。
もちろん 乗馬技術 が必要となります。
ポロ競技はもともと 西アジア で生まれたスポーツです。
西アジアで生まれたものが、唐に伝わってきたのです。
現在ではスポーツの要素が強いですが、当時は 馬術の訓練の一環 という側面が強かったのです。
東アジアに広まった唐三彩
続いて紹介するのは 唐三彩 という置物です。
こちらを見てください。
ラクダに人がまたがっていますね。
この置物は中国でつくられたのですが、 東アジアの各地域で発見されています。
そのため、唐三彩は 唐のお土産として人気があった と考えられています。
仏教の発達|庶民が好む浄土宗と、知識人が好む禅宗
続いては 仏教 に注目します。
唐の時代でも、中国では仏教が信仰されていました。
こちらを見てください。
唐の時代には 浄土宗 や 禅宗 という宗派が登場します。
この2つの宗派は、同じ仏教でもぜんぜん違う特徴を持っています。
禅宗は少し考え方が難しく、とっつきにくい宗派です。
禅 (瞑想)または 座禅 による修行をおこなう、哲学的な要素が強い宗派でした。
禅宗は主に 知識人 たちに支持されます。
一方、浄土宗はとっつきやすい宗派です。
阿弥陀仏を信仰すれば、極楽浄土にいける という、シンプルな教えでした。
こちらは主に 庶民 に支持されます。
庶民に受け入れられるシンプルな宗派もあれば、知識人に好まれる哲学的な宗派もある。
こうした幅広い宗派が登場したのも、この時代の仏教の特徴なのです。
唐代三夷教|祆教、マニ教、景教
国際色豊かな唐の時代には、外国から宗教が入ってきます。
唐代三夷教 と呼ばれる3つの宗教が有名です。
こちらを見てください。
唐代三夷教は、 祆教 ・ 摩尼教 ・ 景教 の3つです。
ちなみに祆教は ゾロアスター教 、景教は ネストリウス派のキリスト教 のことを指します。
この3つはテストにも良く出るので、セットで覚えておきましょう。
イスラーム教もやってくる!
唐代三夷教に加え、 イスラーム教 も唐にやってきます。
こちらを見てください。
イスラーム教は、中国では「回教」または「清真教」と呼ばれます。
ムスリム商人が海からやってきたことで、海港都市にイスラーム教が伝わりました。
イスラーム教が広まっていくと、各地に礼拝堂が建てられるようになります。
隋・唐の5回目。
今回は「唐の文化」について学習します。