高校世界史B
5分でわかる!儒学の発達
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この動画の要点まとめ
ポイント
儒学の発達
これでわかる!
ポイントの解説授業
古代の中国歴代王朝は、儒学の考え方にもとづいて統治を行いました。
もちろん 唐王朝も例外ではありません。
儒学は唐を支えた精神的な基盤だったのです。
だからこそ、唐の文化を理解する上で、儒教に注目することはとても重要なのです。
訓詁学の確立
唐の時代には、 訓詁学 という学問が確立しました。
こちらを見てください。
訓詁学については、 漢代の文化 についての授業でも説明しました。
儒学の「経書」(儒教の教えが書かれた本)の 字句解釈を研究する 学問です。
この訓詁学は唐の時代に確立します。
訓詁学の確立に大きな役割を果たしたのが、 孔穎達 (くようだつ)という人物です。
彼は『 五経正義 』という本を著し、五経の解釈を統一しました。
この単語はこういう意味、あの表現は現在でいうとこういう意味・・・というように、経書の中の語句や表現の解釈を一つ一つ定義したのです。
身近なイメージでいうと、 古文や英語の単語帳のようなもの だと思ってください。
『五経正義』は科挙の国定基準書、つまり 科挙のテキスト として選定されます。
科挙はこのテキストから出題されるようになったのです。
そのため、科挙は統一された解釈を覚える 暗記中心の試験 に変わりました。
訓詁学に反発!韓愈らが儒学を復興
訓詁学が確立する一方、これに反発する動きもありました。
儒学を復興しようとする動き が出てきたのです。
こちらを見てください。
儒学を復興しようとした有名な人物が、 韓愈 ( 韓退之 )です。
彼は儒教思想とその復興を主張し、儒学の教えに反する仏教や道教を排撃しました。
儒学の教えが固定化される一方で、それに反発する復興の動きもあった。
これが唐の時代の儒学の特徴です。
ポイントの2つ目は「儒学の発達」です。
みなさん、この 儒学 という学問を覚えていますか?
春秋時代に 孔子 が創始し、漢の 武帝 の時代に 官学化 された学問です。