高校世界史B
5分でわかる!イスラーム教の誕生秘話
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この動画の要点まとめ
ポイント
イスラーム教の誕生秘話
これでわかる!
ポイントの解説授業
ポイントの1つ目は「イスラーム教誕生以前のアラビア半島」です。
6世紀後半~7世紀にかけてのアラビア半島 を舞台に、イスラーム教が生まれた背景を説明していきます。
アラビア半島は東西交易の中継地点として繁栄!
当時のアラビア半島は、西の ビザンツ帝国 と東の ササン朝 という2つの大国に挟まれていました。ビザンツ帝国は ギリシアや地中海東岸 を、ササン朝は イラン地方 を中心に支配していました。
この2国は激しく対立したため、商人たちは 旧来の東西交易路を利用できなくなりました。 国境付近の治安が著しく悪化し、移動中に襲撃されるおそれがあったからです。
そこで彼らは アラビア半島を通る交易ルート を使うようになりました。アラビア半島は 東西交易の中継地点 となり、多くの人やモノが行きかうことで大いに繁栄したのです。
メッカの繁栄
アラビア半島の中でも、西部に位置する メッカ という都市は特に繁栄しました。いったいどういう都市だったのでしょうか?
政治については クライシュ族 という大商人の一族が政治を独占していました。宗教については 多神教 が信仰され、人々はそれぞれ自分の好きな神様を信じていました。
こうした背景から、メッカでは 社会矛盾や貧富の差が拡大 しました。東西交易の中継地点とはいえ、商売では 成功する人もいれば失敗する人もいます。 加えて、人によって信じる神様がバラバラだったため 助け合いの精神も薄かったのです。
以上、このポイントでは イスラーム教が登場する前のアラビア半島やメッカの様子 を説明しました。次のポイントではいよいよ イスラーム教が誕生することになります。
イスラーム世界の1回目。
今回は「ムハンマド時代」について学習します。