高校世界史B
5分でわかる!ムハンマドの苦難の道
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この動画の要点まとめ
ポイント
ムハンマドの苦難の道
これでわかる!
ポイントの解説授業
元々は商人だったムハンマド/神の声を聞いてイスラーム教を創始
ムハンマドは570年頃、クライシュ族のハーシム家の一員としてメッカで生まれました。幼い時に家族を亡くした後、若いうちから商人として活躍しました。
そんなムハンマドは610年頃、メッカ郊外の洞窟で瞑想中に 神のお告げを聞いた そうです。彼は 預言者 となることを決意し、 イスラーム教 を創始しました。
メッカで迫害を受け、メディナへ移住
イスラーム教は当初、人々に不審がられ受け入れてもらえませんでした。それどころか 迫害を受け、命を狙われることもあったのです。 そこでムハンマドたちはメッカから メディナ という都市へ移住することにしました。622年に発生したこの出来事を ヒジュラ(聖遷) と呼びます。
ちなみに、現在でも一部の国では イスラーム暦 という暦が使われているのですが、このイスラーム暦の元年は ヒジュラが起こった622年に設定されています。 それほどヒジュラはイスラーム教にとって重大な出来事なのです。
メディナに逃れたムハンマド/ウンマを創設
迫害から逃れたムハンマドは、メディナで ウンマ を創設しました。ウンマとは イスラーム共同体 のことを指します。イスラーム教の小さな国のようなもの、だと考えてください。
イスラーム教は次第に信者を増やし、ムハンマドの力は高まっていきました。630年にはウンマの軍勢を引き連れて メッカを征服したのです。 こうしてムハンマドはアラビア半島を統一し、632年にメディナで病死しました。
イスラーム教は最初から受け入れられたわけではありません。ヒジュラなどの困難を乗り越え、徐々にアラビア半島に広がっていったのです。ムハンマドの動きとイスラーム教の広がり、しっかり覚えておきましょう。
ポイントの2つ目は「ムハンマドとイスラーム教」です。
7世紀初め、ポイント1で紹介した都市 メッカ で、 ムハンマド という人物が イスラーム教を創始しました。 今回は、ムハンマドの生涯と彼が創始したイスラーム教について勉強します。