5分でわかる!イスラーム教は「良い」宗教!?
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
「平等」な宗教である点が受け入れられた!?
イスラーム教の「 イスラーム 」とは「 神への絶対的服従 」という意味です。また、イスラーム教を信じる人のことを ムスリム と呼びます。日本人でもイラン人でも、イスラーム教を信じる人はみな ムスリム です。
ここで1つ重要なのが、イスラーム教では ムスリムはみな平等である とされている点です。この「平等」の考え方こそ、イスラーム教が多くの人びとに受け入れられた理由の1つなのです。
唯一神アッラーと、神の言葉を受け取る「預言者」
イスラーム教には アッラー という神様がいます。アッラーはムスリムたちを平等に救済してくれる、イスラーム教の 唯一神 です。イスラーム教の神はアッラーしかいません。
そして、アッラーの言葉を直接受け取ることが出来るのは ムハンマドだけ です。イスラーム教において、ムハンマドは「 最終にして最高の預言者 」と位置づけられています。
イスラーム教徒が守るべき様々な決まり
ムスリムには様々なきまりが課せられています。その一つが 偶像・聖者崇拝の禁止 です。例えば仏教では 仏像を作って祈りをささげる ことがありますが、イスラーム教では アッラーを絵や像にすることは一切禁止されています。
ちなみに、イスラーム教には 聖職者が存在しません。 聖職者とは、仏教における僧や、キリスト教における司祭・牧師のような役職です。アッラーの声を聞けるのは ムハンマドだけ なので、聖職者は必要ないという理屈です。
アッラーの教えは 聖典 にしっかりとまとめられています。イスラーム教の聖典を『 コーラン(クルアーン) 』といいます。ムスリムは『コーラン』を厳格に守って生活を送るのです。
ムスリムの義務行為「六信五行」
イスラーム教には、ムスリムの義務として 六信五行 があります。六信とは 六つの信じるべき対象 のこと。五行とは 五つの実行すべき義務 のことです。こちらを見てください。
六信五行の内容をまとめました。
この中で、五行の「 喜捨 」という言葉に注目してください。喜捨とは 貧しい人へ進んで寄付を行うこと です。
当時のメッカでは 貧富の差が拡大していました。 貧しい人びとからすれば、お金持ちの人が進んで寄付をしてくれると助かります。寄付をする側のお金持ちからしても、感謝されるのは嬉しいですよね。この 喜捨 の考え方があるからこそ、イスラーム教は多くの人びとに支持されたのです。
イスラーム教の聖地、カーバ神殿/現在も多くの人が巡礼にやってくる!
最後に、イスラーム教の 聖地 を紹介します。
こちらを見てください。
イスラーム教の聖地は3つあります。その中で最も重要なのが、 メッカ の カーバ神殿 です。イラストの中央、直方体の建造物がカーバ神殿です。
世界中のムスリムは、どこにいようとも カーバ神殿の方角を向いて礼拝を行います。 また、このカーバ神殿を訪れることを「 巡礼 」と呼びますが、これは 五行 の一つです。
以上、イスラーム教について説明しました。ポイントは「 社会的弱者に優しい宗教である 」点です。これこそ、イスラーム教が短期間で広範囲に拡大した理由なのです。
ポイントの3つ目は「イスラーム教の教え」です。
アラビア半島で誕生したイスラーム教は、 短期間で広い地域に拡大していきました。 多くの人に受け入れられたということは、それだけ イスラーム教の教えが魅力的だった と考えられます。いったいどんな宗教なのか、その教えをこれから紹介します。