5分で解ける!アラブ帝国からイスラーム帝国へに関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
カリフってなに?
ムハンマドの死後、彼の 代理人 を意味する カリフ がイスラーム共同体の指導者となりました。ムスリムによる選挙で選ばれた5人のカリフの時代を正統カリフ時代といいます。初代カリフの名前は何でしたか?そう、 アブー=バクル でしたね。
正統カリフ時代に、イスラーム世界はアラビア半島の外側に大きく拡大しました。イスラーム教において、 神のために自己を犠牲にして戦うこと を何と言いますか?そう、 ジハード ( 聖戦 )ですね。
ジハードを繰り返し、イスラーム世界はアラビア半島の東西に広がりました。征服した各地で建設された軍営都市の名前を ミスル といいます。
ウマイヤ朝の支配は苦痛でしかない!
続いてウマイヤ朝の治世について確認します。
ウマイヤ朝を建国したのは ムアーウィア という人物でしたね。ウマイヤ家出身のムアーウィアは、自分の子孫が代々カリフを継ぐものとしました。こうして正統カリフ時代が終わり、ウマイヤ朝が始まったのです。
しかし、ウマイヤ朝の支配は大きな問題を抱えていました。本来ムスリムは平等であるはずなのに 税制で不平等があったのです。
アラブ人 が免税特権を有していたのに対し、 非アラブ人 はムスリムであっても ジズヤ (人頭税)と ハラージュ (地租)を払う必要がありました。この差別が原因で、領土内の非アラブ人の不満が高まりました。
アッバース朝の支配は完璧!
ポイント3では、ウマイヤ朝を反面教師とした アッバース朝 の説明をしました。751年に タラス河畔 の戦いで中国の唐王朝を破ると、捕虜にした唐軍の兵士から 製紙法 が伝わりました。そして、第5代カリフの ハールーン=アッラシード のときに全盛期を迎えました。
ウマイヤ朝の失敗に学んだアッバース朝は、ムスリム間の税制の不平等をなくし、ムスリムたちの結束を深めて安定した統治を実現しました。そのため、アラブ人のみを特別扱いしたウマイヤ朝が アラブ帝国 と呼ばれるのに対し、アッバース朝は イスラーム帝国 と呼ばれることがあります。
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今回はアラブ帝国からイスラーム帝国の流れについての学習でした。内容をおさらいしましょう。