5分でわかる!アフリカにも広がるイスラーム!?
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「アフリカのイスラーム化」です。
これまでの授業で、中央アジアや西アジアなど、多くの地域がイスラーム化する様子を見てきました。今度は アフリカ です。アフリカにイスラーム教が伝わり、浸透していく様子を学習しましょう。
西アフリカのイスラーム化
まずは、アフリカの中でも 西アフリカ に注目します。こちらを見てください。
アフリカ大陸には ニジェール川 という大きな川が流れています。地図の西側に位置していますね。
実は、西アフリカでは ある特徴的な交易 が行われていました。こちらを見てください。
当時西アフリカで行われていた交易を サハラ交易 といいます。実は、ニジェール川流域では 金が豊富に産出していました。 しかし生活に必要な 塩 が不足していたため、この地域の人々は 金と交換して塩を手に入れました。 この交易を サハラ交易 といいます。ニジェール産の金とサハラ産の塩(岩塩)とを取引する交易です。
西アフリカに登場した3つのイスラーム王朝
続いて、この地域に栄えた国を3つ紹介します。
1つ目は ガーナ王国 (7世紀前半~13世紀半ば頃)です。ガーナ王国は、北アフリカの ムラービト朝 の攻撃を受けて衰退しました。また、この攻撃の際に西アフリカに イスラーム教が伝わりました。
2つ目が マリ王国 (1240~1473)です。
マリ王国の都市 トンブクトゥ は、経済・文化の中心として栄えました。全盛期を創出したのは マンサ=ムーサ という王様です。かの王は 大量の金を携えてメッカに巡礼した と伝えられています。
3つ目が ソンガイ王国 (1464~1591)です。
ソンガイ王国も、マリ王国と同じく トンブクトゥ を中心に栄えました。
東南アフリカのイスラーム化
以上が西アフリカに登場したイスラーム王朝です。続いては 東南アフリカ に注目します。こちらを見てください。
地図の東南部に ザンベジ川 が流れています。このザンベジ川流域が、これから注目する東南アフリカです。
東南アフリカで栄えた王朝が モノモタパ王国 (11~19世紀)です。モノモタパ王国には、石造りの 大ジンバブエ遺跡 が残されています。
アフリカ東海岸のスワヒリ文化
最後に、アフリカ東海岸で栄えた スワヒリ文化 を紹介します。こちらを見てください。
アフリカ東海岸ではスワヒリ文化が栄えました。この地域で使われていた言語を スワヒリ語 といいます。スワヒリ語とは、この地域で元々使われていた バントゥー諸語 に、アラビア語などの外来語が交じり合って出来た言葉です。こうした言語が誕生したことから、 アフリカ東海岸とアラビア地域が密接な交流を持っていた ことがわかります。
ちなみに、スワヒリ文化の代表的な都市として、マリンディ・モンバサ・ザンジバル・キルワなどが挙げられます。
以上、西アフリカ・東南アフリカ・アフリカ東海岸の特徴を紹介しました。一口にアフリカといっても、地域によって全く異なる特徴があります。それぞれの内容をしっかり復習しておきましょう。
イスラーム世界の5回目。
今回は「アフリカ・東南アジアのイスラーム化」について学習します。