5分でわかる!活気にあふれるイスラーム社会
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「社会の基盤とイスラーム都市」です。
イスラーム社会では 市場や学校 が建設され、 交易活動 も盛んに行われました。活気あふれるイスラーム社会について学習していきましょう。
イスラーム社会の基盤|シャリーアとハディース
まずは、イスラーム社会を支える基盤を説明します。こちらを見てください。
イスラーム社会の基盤として シャリーア と ハディース の2つをおさえてください。
シャリーア( イスラーム法 )とはイスラーム教徒が守るべき決まりのことです。イスラームの人びとは、社会生活のあらゆる場面で、シャリーアをもとに法判断を下します。ちなみにシャリーアはイスラーム教の聖典『 コーラン 』などをもとに作られています。
シャリーアと並んで重要なのが ハディース です。これは ムハンマドの言葉や行動を伝える伝承 のことで、イスラーム教徒にとって『コーラン』と並ぶほど重要なものでした。
礼拝施設のモスク/礼拝を呼びかけるミナレット
続いて、イスラーム都市の様子について学習します。こちらを見てください。
イスラーム教の礼拝施設を モスク といいます。人びとはモスクに集まり、唯一神アッラーに祈りをささげます。
また、モスクには ミナレット (光塔)と呼ばれる建物が併設されていました。礼拝の時間が近づくと、係りの人がミナレットの上階へ往き、人びとに礼拝への参加をよびかけたのです。
イスラーム世界の用語① マドラサ/ウラマー/ワクフ
イスラーム都市には マドラサ (学院)と呼ばれる学校が存在しました。この学校で ウラマー と呼ばれるイスラーム法学者・知識人が養成されたのです。
モスクやマドラサの運営費は ワクフ という 財産寄進制度 によってまかなわれました。イスラーム教徒の義務である六信五行の中に 喜捨 がありましたよね。
ワクフは、五行の一つである喜捨の考えにもとづく制度なのです。
イスラーム世界の用語② スーク/キャラヴァンサライ
イスラーム世界には、あちこちに 市場 (スーク、バザール)がありました。多くの地域から商人が集まり、市場で取引を行ったのです。
また、イスラーム都市を訪れる人のために 宿泊施設 (キャラヴァンサライ)も存在していました。
イスラーム社会の大きな特徴として、活発な交易活動があったことをおさえておきましょう。
イスラーム世界の6回目。
今回は「イスラームの社会・文化」について学習します。