高校世界史B
5分で解ける!封建社会の成立に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
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練習の解説授業
自らを守るための工夫
フランク王国の分裂 や ノルマン人の侵入 によって社会不安が高まった中世ヨーロッパにおいて、 自らの土地や財産を守るための工夫 として生まれたのが、 封建制度 でした。ローマの 恩貸地制度 と古ゲルマンの 従士制 が融合して成立した、 双務的契約 を伴う主従関係でしたね。
封建制度に組み込まれたのは、 国王・諸侯・騎士 の3つの階層です。 諸侯 とは、各地で広大な支配領域と家臣を持つ有力者のこと。諸侯の中から 代表者 として国王が選出されました。
西ヨーロッパは閉ざされた世界?
続いて「荘園」の様子について確認します。
そもそも 荘園 とは、封建制度のもとで登場する 領主の所有地 のことでした。荘園の土地には、領主が直接経営した 領主直営地 と、領主が農民に保有させた(貸し与えた) 農民保有地 の2種類がありました。荘園における領主の力は大変強く、国王の課税権・裁判権を拒否できる 不輸不入権 (インムニテート)や、領内での 領主裁判権 が認められていました。
続いて 荘園における農民の生活 についても確認しましょう。
荘園では、領主に奴属する 農奴 が労働の担い手でしたね。さらに、農奴には様々な義務が課されていました。例えば、領主直営地を無償で耕作する 賦役 、収穫物の一部を領主に納入する 貢納 、教会に対して納入する 十分の一 税などです。さらには 結婚税 や 死亡税 といった税金も存在し、農奴はあらゆる場面で領主に搾取され、それぞれの荘園にしばりつけられていたのです。
中世ヨーロッパ世界の成立の練習
高校世界史Bの問題
- 先史時代
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- ギリシア世界
- ローマ世界
- インドの古典文明
- 東南アジア前近代史
- 中国の古典文明
- 中国の分裂・混乱期(魏晋南北朝)
- 東アジア文明圏の形成(隋・唐)
- イスラーム世界
- 中世ヨーロッパ世界の展開
- 中世ヨーロッパ世界の各国史
- 東アジア世界の展開
- 明・清の時代
- 中国周辺地域史
- イスラーム世界の繁栄
- ルネサンスと大航海時代
- 宗教改革
- 主権国家体制と西欧絶対王政
- 東欧絶対王政
- イギリスの市民革命
- アメリカ世界の成立
- フランス革命とナポレオン
- ウィーン体制の成立と崩壊
- 19世紀の欧米諸国(1) 英・仏・伊・独
- 19世紀の欧米諸国(2) 露・米
- 19世紀の欧米諸国(3) 19世紀の欧米文化
- 中国と朝鮮の植民地化
- アジア諸地域の植民地化
- 帝国主義の時代
- 世界分割と列強の対立
- 帝国主義と東アジア
- 帝国主義とアジアの民族運動
- 第一次世界大戦とロシア革命
- ヴェルサイユ体制とワシントン体制
- 第一次世界大戦後の欧米諸国
- 戦間期のアジア諸地域
- 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
- 第二次世界大戦と戦後秩序の形成
- 米ソ冷戦の時代
- 冷戦の激化と西欧・日本の経済復興
- 第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り
- 自立を強める東アジア
- アジア諸地域の紛争
- 経済危機と冷戦の終結
- 現代文明と各地の紛争
今回は封建社会の成立についての学習でした。
内容をおさらいしていきましょう。