高校世界史B
5分で解ける!ローマ=カトリック教会の発展に関する問題
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練習の解説授業
西ローマ帝国滅亡後のローマ教会の苦悩
まず、西ローマ帝国滅亡後のローマ教会の様子について確認します。
476年、それまでローマ教会の守護者だった 西ローマ帝国が滅亡しました。 この苦境にローマ教会がどう対応したのかというと、まず 首位権 の主張がありましたね。自らを教会の最上位に位置づけ、いわばブランド化することによって、守護者を募ったのです。
また、教皇 グレゴリウス1世 は、ブリタニアを中心に ゲルマン人への積極的布教 を行い、彼らを自分たちの陣営に取り込もうとしました。さらに、6世紀に ベネディクトゥス が モンテ=カシノ に 修道院 を建設し、 ローマ教会に忠実な修道士 を育成しました。こうして、ローマ教会や教皇の権威がさらに高まっていったのです。
ビザンツ帝国と大ゲンカ!
続いて、東西教会対立後のローマ教会の動きについて確認します。
726年、ビザンツ皇帝 レオン3世 が 聖像禁止令 を発布したことで、東西教会の対立が深刻化します。聖像禁止令は、ビザンツ帝国が イスラーム勢力との対立関係を和らげるための手段 として打ち出したものでしたが、聖像を使って民衆やゲルマン人に布教を行っていたローマ教会はこれに大きく反発。東西教会は結局絶縁状態になってしまいました。
こうして再び守護者を失ったローマ教会は、今度は急成長中のゲルマン人国家 フランク王国 に目をつけます。そして カールの戴冠 によって フランク王国を西ローマ帝国の後継 とし、ローマ教会の守護者と位置づけたのです。
中世ヨーロッパ世界の展開の練習
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今回はローマ=カトリック教会の発展についての学習でした。
内容をおさらいしましょう。