5分でわかる!商業ルネサンス

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この動画の要点まとめ
ポイント

ポイントの1つ目は「商業ルネサンスと3つの商業圏」です。
前回の授業では 十字軍 について勉強しましたね。十字軍は 約200年間 も続いた一大事業でしたが、この期間には 多くの人やモノがヨーロッパを出入りしました。

その結果、閉ざされていた西ヨーロッパ世界と外の世界とがつながり、交易や取引が再び行われるようになったのです。こうして、ヨーロッパ世界で再び商業が盛んになったことを 商業ルネサンス と表現します。
地中海商業圏

ヨーロッパでは特に 3つの地域 で商業が盛んになりました。1つ目は 地中海商業圏 です。こちらを見てください。

地中海商業圏では、アジアから 香辛料 ・宝石・絹織物を輸入し、それをヨーロッパ各地に運搬するという貿易が行われていました。これを 東方貿易(レヴァント貿易) と呼びます。

地中海商業圏には ヴェネツィア や ジェノヴァ など北イタリア諸都市が含まれます。これらの港市が東方貿易を行い、アジアから香辛料や宝石を輸入しました。香辛料や宝石は 当時のヨーロッパでは手に入らない高級品だったのです。
北ヨーロッパ商業圏

2つ目は 北ヨーロッパ商業圏 です。
こちらを見てください。

北ヨーロッパ商業圏の諸都市は 北海やバルト海 を舞台に、海産物・穀物・木材などの 生活必需品 を主に取引していました。

北ヨーロッパ商業圏に含まれるのは リューベック や ハンブルク などの北ドイツ諸都市や、 ガン や ブリュージュ といった都市が含まれる フランドル 地方です。ちなみにフランドル地方は 毛織物産業 が非常に盛んなことで有名です。
内陸商業圏

3つ目は 内陸商業圏 です。
こちらを見てください。

内陸商業圏は、地中海商業圏とバルト海商業圏をつなぐ 中継貿易 で繁栄しました。キエフ、ケルン、マインツ、アウクスブルクなどの都市や、フランス北東部の シャンパーニュ地方 が内陸商業圏に含まれます。シャンパーニュ地方では年に5~6回の 大規模な定期市 が開かれ、最大の商品集積地として栄えました。

3つの商業圏の名前と場所、そして取り扱われていた商品をセットで覚えておきましょう。

中世ヨーロッパ世界の展開、第4回。
今回は「中世都市の発展」について学習します。