5分でわかる!都市は自由!人は不自由?
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
「都市の空気は(人を)自由にする」
ドイツには、中世都市に関するこんなことわざがあります。「 都市の空気は(人を)自由にする 」これはどういう意味でしょうか?
当時、荘園で働く農民( 農奴 )には 自由が認められていませんでした。 しかし、都市に逃げ込んで一定期間生活すれば、農奴は 自由身分を獲得することができたのです。
領主は、農奴が自由身分を獲得する前なら荘園に連れ戻すことができましたが、 農奴が都市の自由民となってしまえば、もう連れ戻すことはできませんでした。 この事実は、 中世都市が独立した存在だった ことを良く表しています。
商人が「商人ギルド」を結成!
中世都市で暮らす人たちは、 ギルド と呼ばれる「組合」を結成しました。例えば、商人たちが結成した 商人ギルド が有名です。こちらを見てください。
商人ギルドは 商業利益 や 相互扶助 を目的に形成されました。自分たちの商品を高く売ったり、困ったときに助け合ったりするために、ギルドを結成したのです。彼らはやがて 都市の政治に強い影響を及ぼすようになります。
手工業者が「同職ギルド」を結成!
商人がつくった商人ギルド以外にも、職人(手工業者)がつくった 同職ギルド がありました。こちらを見てください。
同職ギルドは 手工業者 が結成した組合です。簡単な道具を使って、手作業で商品を作る人たちを手工業者と呼びます。ちなみに、同職ギルドのことを別名 ツンフト とも呼びます。
手工業者の中には、 親方・職人・徒弟 などの 厳格な身分 がありました。このうち、ツンフトに参加できたのは 親方 の身分の手工業者だけでした。
同職ギルドがツンフト闘争を展開!
同職ギルドは、自分たちの利益や権利を守るために、都市の政治を独占していた大商人に対し ツンフト闘争 を展開しました。こちらを見てください。
自分たちの利益や権利を守るため、同職ギルドはツンフト闘争を展開しました。ツンフト闘争を通して、 職人たちも都市の政治に参加出来るようになったのです。
以上、中世都市で暮らす人びとの様子を学習しました。ポイント2で学んだように、中世都市自体は諸侯や領主から独立していたものの、都市で暮らす人びとは厳格な身分制度に縛られていたのです。
ポイントの3つ目は「中世都市の市民生活」です。
ポイント2では 中世都市の発達 について学習しました。今度は 中世都市で暮らす人びとの様子 を見ていきましょう。