高校世界史B
5分でわかる!フランスの王様は権力が弱い!
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この動画の要点まとめ
ポイント
フランスの王様は権力が弱い!
これでわかる!
ポイントの解説授業
フィリップ2世、ジョン王を破って領土拡大!
フランスの領土の中で、王の支配地域は限定的でした。 王の命令は、フランス全土には行き届いていなかったのです。 そこで、歴代フランス王は 王の支配地域を拡大しようと考えました。
当時のフランスには カペー朝 という王朝がありました。このカペー朝第7代の王が、ポイント1でも登場した フィリップ2世 です。彼は 英王ジョンを破って大陸の英領を没収しました。
ルイ9世、アルビジョワ十字軍を派遣して領土拡大!
1226年に即位した ルイ9世 は、 アルビジョワ十字軍 を組織しました。中世の南フランスでは、キリスト教の一派 アルビジョワ派 が流行していたのです。アルビジョワ派はローマ教会からは 異端 とみなされていましたが、フランス南部では広く信仰されていました。
ルイ9世が、アルビジョワ派討伐のために組織したのが アルビジョワ十字軍 です。この十字軍遠征により、南部の異端アルビジョワ派は討伐されます。そして、ルイ9世は フランス南部を自らの支配領域に加えたのです。
フィリップ4世の時代には、国王の権力が強くなっていた!
1285年に即位した フィリップ4世 の時代には、国王の力が強くなっていました。 十字軍の失敗 で 諸侯や騎士は困窮 し、国王に助けを求める状況になっていたのです。彼らを助けるために、フィリップ4世は 三部会 を開催し、 聖職者への課税 を取り決めました。
この後、聖職者の課税に反発する教皇 ボニファティウス8世 との対立が深まり、 アナーニ事件 や 教皇のバビロン捕囚 につながっていきました。以上の流れをしっかり覚えておきましょう。
ポイントの2つ目は「フランス国王権の拡大」です。
ポイント1で紹介したイギリスとは異なり、フランス国王の権力は 十字軍が終わってから強くなります。 今回は10世紀以降のフランス王朝についてお話をしますが、 当初は国王権が強くなかったのです。