5分でわかる!100年にわたる対立!英仏百年戦争とは?
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この動画の要点まとめ
ポイント
今回のお話では、次の3点を説明します。
①百年戦争はなぜ起きたのか?
②どのような戦争だったのか?
③どのような影響を与えたのか?
この3つに注目しながら、百年戦争について勉強していきましょう。
百年戦争はなぜ起きたのか?
百年戦争のきっかけは フランスの王位継承問題 でした。14世紀半ばに カペー朝が断絶 すると、代わって ヴァロワ朝 が成立します。ヴァロワ朝の初代国王には フィリップ6世 が即位したのですが、彼の即位にイギリス王 エドワード3世 が異議を唱えます。
エドワード3世は、母が フランスカペー朝の出身だった ため、 自身にフランス王位継承権がある と主張したのです。
以上のような王位継承問題に加え、 領土問題 も対立の火種となりました。英仏は、毛織物産業で栄えていた フランドル地方 をめぐって争っていたのです。
百年戦争はどのような戦争だったのか?
英仏の対立は深まり、1339年に百年戦争が始まります。戦争の序盤は エドワード黒太子 の活躍もあり、 イギリスが圧倒的に優勢でした。 「黒太子」という名前は 彼が愛用していた真っ黒な鎧 に由来しています。
彼は1346年の クレシーの戦い で、 長弓兵 を率いてフランス軍を圧倒します。さらに、1356年のポワティエの戦いでは フランス王を捕虜にしました。
このままイギリスが勝利するかと思われましたが、15世紀に入ると フランスの猛反撃が始まります。 フランスの反撃を指揮したのは、1422年に即位した シャルル7世 です。彼の元には、有名な聖女 ジャンヌ=ダルク が付いていました。
農夫の娘として生まれたジャンヌ=ダルクは、 神のお告げ を聞いたことをきっかけにフランスを救うべく立ち上がりました。ジャンヌの登場で フランス軍の士気は一気に上がります。
シャルル7世は、英軍に包囲された オルレアン にジャンヌを派遣します。ジャンヌは兵の士気を高め、なんと オルレアン奪回に成功するのです。 この勝利をきっかけに、フランス軍は次々にイギリス軍を破っていきます。最終的に、英軍は カレー という町のみを残して撤退に追い込まれました。
百年戦争はどのような影響を与えたのか?
最後に、百年戦争終結後のイギリス・フランスの様子を見ていきましょう。イギリスでは、1455年から バラ戦争 が始まりました。これは ランカスター家 と ヨーク家 の王位継承権争いです。それぞれ 赤バラ と 白バラ を家紋にしていたことから、両者の争いは バラ戦争 と呼ばれます。
バラ戦争では、他の貴族もランカスター派とヨーク派に分かれて争いました。しかし決着はなかなかつきません。30年に及ぶ戦争で貴族たちは疲弊し、最終的に両家は和解します。こうして、イギリスでは新たに テューダー朝 が成立。初代国王には ヘンリ7世 が即位しました。
百年戦争終結後、イギリスは上記のような歩みを見せました。一方のフランスは、 イタリアの支配を巡って神聖ローマ皇帝と対立します。 この争いを イタリア戦争 (1494~1459)といいます。
百年戦争と、戦争終結後のイギリス・フランスの様子を紹介しました。しっかり覚えておきましょう。
ポイントの3つ目は「英仏百年戦争」です。
1339年から1453年までの間、イギリスとフランスは 百年戦争 と呼ばれる長い戦争状態に入りました。