5分で解ける!中世ヨーロッパ文化に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
中世を象徴する学問の発達!
まず、中世ヨーロッパでさかんになった学問(神学・文学)について確認していきます。
中世ヨーロッパでは、キリスト教を研究する 神学 が最上位の学問とされました。当時は「神とは何か」という問いを巡り、 実在論と唯名論の2つの立場で普遍論争が起こりました。
神の実在を自明視し、「神とは何か」という問い自体を否定する 実在論 を唱えた人物は アンセルムス でした。一方、「神とは何か」という問い自体を肯定する立場である 唯名論 を唱えた人物には、 アベラール がいましたね。
『 神学大全 』を著してこの普遍論争に終止符を打ち、スコラ学を大成したのが トマス=アクィナス でした。普遍論争が一区切りした後も、スコラ学は盛んに研究されました。
大学の登場
次に、中世ヨーロッパの大学について確認していきます。
中世ヨーロッパの大学では、当時最先端の水準にあったイスラーム世界の学問・科学が研究されていました。現存するヨーロッパ最古の大学はイタリアの ボローニャ 大学で、法学の研究が盛んに行われていました。
教会建築は時代と地域によって個性あり!
最後に、中世ヨーロッパの建築様式について確認していきます。
ビザンツ帝国で見られた、ドームとモザイク壁画の装飾を特徴とするのが ビザンツ 様式でした。代表的建築物は ハギア=ソフィア聖堂 です。
11~12世紀になると ロマネスク 様式が普及しました。石造天井を支える重厚な石壁を有し、窓が小さく荘重感があるのが特徴で、イタリアの ピサ大聖堂 が代表的な建築物です。
12世紀末には、建築技術の発達により、石材と木材を組み合わせることで高層建築が可能になりました。そこで登場するのが ゴシック 様式で、 尖頭アーチとステンドグラス が特徴です。代表的な建築物としては、フランスの ノートルダム大聖堂 やドイツの ケルン大聖堂 があります。
中世ヨーロッパ世界の各国史の練習
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今回は中世ヨーロッパ文化についての学習でした。
内容をおさらいしていきましょう。