5分でわかる!五代十国の時代
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この動画の要点まとめ
ポイント
ポイントの1つ目は「五代十国の時代」です。
みなさんは、これまで勉強した 歴代中国王朝 を覚えていますか? 秦 の始皇帝が史上初めて中国を統一してから、 前漢 → 後漢 と続き、約300年続く混乱の時代、 魏晋南北朝 時代を迎えました。この混乱の後に登場したのが 隋 、そして 唐 王朝でしたね。
唐王朝滅亡後に、五代十国時代が始まる!
唐王朝が滅亡すると、 五つの短命な王朝 が順に登場します。さらに、その周辺には 小さな十個の国 が栄えたのです。この時代のことを 五代十国時代 と呼びます。
「十国」については名前を覚える必要はありません。みなさんに覚えて欲しいのは「 五代 」です。唐の滅亡後に成立した5つの国について、登場した順番に紹介していきます。
五代の最初は「後梁」、続いて「後唐」が登場
五代のトップバッターは 後梁 という国です。こちらを見てください。
都は 開封 に置かれました。開封は、黄河と大運河を結ぶ重要な交易ルートに位置しています。また、後梁を建国した 朱全忠 は 唐を滅ぼした人物としても有名です。
後梁が滅びた後、 洛陽 を都とする 後唐 が建国されます。こちらを見てください。
後梁は20年足らずで、後唐も10年ちょっとで滅んでしまいます。どちらも短命な王朝だったのです。
「後晋」は契丹に燕雲十六州を割譲/後の王朝の悩みの種に
五代の3つめの王朝が、 開封 を都とする 後晋 でした。こちらを見てください。
後晋は建国の際、北方異民族である 契丹 の支援を受けました。そのため、見返りとして 燕雲十六州 と呼ばれる地域を割譲したのです。こちらを見てください。
地図中に斜線で示されているのが 燕雲十六州 です。この燕雲十六州、 万里の長城をまたいでいる のが分かりますか?
万里の長城は、秦の始皇帝が整備した巨大な 防御壁 です。歴代中国王朝は、万里の長城を利用して外敵の侵入を防いでいました。
しかし、後晋が契丹に割譲した 燕雲十六州 には 万里の長城の内側も含まれていました。 つまり 長城の内側に異民族がいる状態 になってしまったのです。以降の王朝にとって、燕雲十六州は悩みの種になりました。
4番目の王朝「後漢」、5番目の「後周」/どちらも開封を都とした
後晋が滅んだ後、五代の4番目の王朝として 後漢 が成立。最後の5番目には 後周 が成立しました。
以上、唐滅亡後の中国に栄えた5つの王朝、 五代 を紹介しました。 後梁 、 後唐 、 後晋 、 後漢 、 後周 の5つです。順番も大事なので、しっかり覚えておきましょう。
東アジア世界の展開、第1回。
今回は「五代十国と北宋」について学習します。