ポイントの３つ目は「北宋の滅亡と南宋の成立」です。
ポイント２では 王安石の改革 が失敗に終わったことを説明しましたね。財政再建が進まなかったことで、北宋の衰退はとまらず、最終的には滅亡してしまいます。こちらを見てください。

北宋は、12世紀に起きた 靖康の変 という事件で滅亡しました。北宋の北側に位置する 金 という国に、都 開封 を占領されてしまったのです。さらに、北宋の前皇帝 徽宗 （きそう）と、その息子で現皇帝の 欽宗 （きんそう）親子が金に連行されてしまいました。

靖康の変によって北宋は滅亡しましたが、欽宗の弟が南方に逃れて 南宋 を建国しました。彼は 臨安 （杭州）に都を置き、初代皇帝 高宗 として即位しました。ちなみに臨安は、大運河の南端に位置する交易都市として栄えていました。

南宋では、金との外交策を巡り、国内で対立が発生しました。 金を武力で倒そう と主張する 主戦派 と、 金と和平を結ぼう と主張する 和平派 に分かれたのです。主戦派の中心には 岳飛 （がくひ）、和平派の中心には 秦檜 （しんかい）という人物がいました。

結局、この争いに勝利したのは 和平派 でした。南宋は金と和議を結び、国境を 淮河 に設定しました。

以上、北宋の滅亡と南宋の成立について勉強しました。金の攻撃を受け、南宋は北宋時代の領土の多くを失ってしまったのです。